デビット・カードが吸い込まれた

2014年10月1日 by 編集部(籠)

すっかりご無沙汰しておりました。英国ニュースダイジェスト編集部の(籠)です。今年も夏はもう終わっちゃいましたね。これからどんどん寒く暗くなっていくと思うとちょっと憂鬱。

温かくウマいラーメンでも食べて英気を養うか、と思いながら、昨晩ホルボーンにある会社からソーホーに向かっていったら、現金を持っていないことに気付きました。で、HSBCのレスター・スクエア支店の外壁に取り付けられている現金引き出し機でお金を下ろそうとしたわけです。そしたら、

デビット・カードが吸い込まれたまま出てこなくなった。

いや、ロンドンだと反応が鈍い引き出し機ってよくあるじゃないですか。だからデビット・カードを入れてから辛抱強く待っていたんですよね。でも出てこない。「キャンセル」とか「クリア」と書かれたボタンを連射しても出てこない。

HSBC

レスター・スクエアにあるHSBC。
3つ並んでいるのの左端の現金引き出し機にやられた


どうしようもないので、引き出し機の画面に出ていたHSBCの緊急用の電話番号を鳴らしてみたんだけど、「ただ今混み合っております。しばらくお待ちください」みたいな録音メッセージが流れてから15分以上待ってもつながらない。

もうらちが明かないから、とりあえず自分のデビット・カードの発行元であるナットウェストに電話して(こっちは即座につながった)、事情を説明してカードを一旦使用不可にし、再発行してもらうことになりました。数日で新しいカードが届くとのこと。ちなみにこういうときには、緊急用の暗証番号を教えてくれて、カードなしで現金が引き出せるようにする手配までしてくれるみたいです(なんだか不安でこのサービスは利用しなかったけど)。

でもなんかこれで一件落着っていうのも納得いかないから、レスター・スクエアにあるHSBCの支店にも今朝苦情を言いに行きましたよ。

中に入ってスタッフの人に昨晩起こった事情を説明すると「どの引き出し機を使いましたか?」と聞かれたので、「左端のやつ」と答えると、昨日僕のデビット・カードを吸い込んだ引き出し機の裏側に連れてってくれた。そこから手を突っ込むスタッフの男性。「もしや」と思って見ていたら、スタッフの手にはいくつものデビット・カードが……。

こんだけの枚数のカードを吸い込んでいたっていうこと?

次に「あなたの名前は?」と聞くHSBCのスタッフ。答えたら、僕の名前が刻まれているデビット・カードを抜き取って、無言で目の前に差し出した。そのあっけなさに衝撃。

「なんでこんなことになったんですか?」と聞くと「現金引き出し機が壊れているからです」との回答。ふーん、その壊れた機械を放置していていいんだー、裏側から手を突っ込んで取ればいいんだー。無言で返却すればいいんだー。

もう眩暈がしそう。

再発行してもらったカードが自宅に届くまでには数日かかるとのことなので、その間は節約に努めたいと思います。僕の愚痴にお付き合いいただきありがとうございました。(籠)

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