20周年パーティーとポール・スミス

2007年4月3日 By 編集部員(籠)

先日、とある在英日系会社の創立20周年パーティーにお邪魔してきました。とても楽しいパーティーだったのですが、会場に着くまでにある1つの大きな問題が……。なんか女の子みたいなセリフですが、着ていく服がなかったのです。

普段、オフィスでは基本的にジーンズとTシャツ、そしてフード付きのパーカーというラフないでたちをしています。もちろん、大事なミーティングや接待用として一張羅を持ってはいたのですが、とあるレストランに行った際に、これがどうやら盗まれたか間違って持っていかれようなのです。さあ困った。

今後のことも考えると、これを機会に新しいスーツを買った方が良いということまでは判断できました。でも、どんなスーツを買えばいいのかが全くわからない。

困った時は、とりあえず同僚に相談。色々好き勝手言ってもらって、(今日のパーティーで着られる)+(今後の仕事用にも着られる)=(ポール・スミスでストライプのスーツを新しく購入する)という解が導き出されました。

そして言われるがまま、最寄りのコベント・ガーデン支店へ直行。店員に(今日のパーティー)+(仕事で着られる)=(ポール・スミスならではのストライプ)の公式を伝えて、2、3着を試着したらすぐに自分の欲しいものが見つかりました。いやあギリギリ間に合った……と思ったら、当然というか何と言うか、ズボンのサイズが微妙に合わない。しかも裾は長過ぎ、腰周りはきつすぎという、男の子にとっても割と屈辱的なずれ方をしていました。しかし、パーティーはもう始まってしまう!

そんな非常事態を理解してくれたポール・スミスの店員さん、何と糸と針を持ち出してきたかと思いきやその場でズボンに緊急オペを施し、裾の長さを合わせてくれたのです。裏地は糸だらけになったのですが、その日行われるパーティーを乗り切るには十分な措置でした。ちなみに腰周りの問題は、とりあえず気合いと我慢で乗り切ることに決定。さらにはお尻のラインがあまりにリアルなので、上着を絶対脱がないように、との忠告を受けました。そして試着室でそのまま購入したばかりのスーツ一式を着用しパーティーに直行、事なきを得たのでした。

後日、ズボンの長さと幅を改めて調整してもらうためにお店を訪れたのですが、この時に1つ、重大な事実に気付きました。なんとパーティー当日にお店で着替えた際に、脱いだ古い方のズボンをそのまま置き忘れていたのです。全く気付いていなかった自分にもびっくり。あきれた顔をしてズボンを保管しておいてくれた店員にはニッコリ。

ちなみに気になるスーツのお値段は、上下合わせて£600也。以来、お陰様でいつも以上に一生懸命働いています。(籠)
ポール・スミス
これがポール・スミスで購入したばかりのストライプのスーツ(撮影場所: 弊社オフィス)

ポール・スミス

ポール・スミス、コベント・ガーデン支店

前の記事:
次の記事: