現在開催中の美術館の企画展に行った
こんにちは。(葛)です。
ご無沙汰しております。皆さまお元気でしょうか?
昨年の夏「秋・冬にかけてブログの更新頻度を上げる」という目標を立ててたんですが、ちっとも守れませんでした……。ようやく暑くなったと思えば急に寒くなったりでいつまでも冬気分が抜けず、「あーん永遠に冬おわんなーいじゃーん」と思ってたらもう5月下旬に突入していました。ヒエッ……
冬の間はほとんど家にいてゲームに時間を溶かしていましたが(1年ぶりに電話した友人に「ねぇ、去年と同じゲームの話してるよ!」って言われましたコワイ)、ようやくお出かけできる季節になってきたので今月からちょこちょこと出かけています。
最近2つのエキシビションを見てきました。一つがV&Aのカルティエ展。数年前にやったファベルジェ展(←小物系が多かったエキシビション)がすごく良かったので期待して行ってきました。
宝石たちが放つ圧倒的な力、購入側の莫大な財力・富力なんかがうおおおおってせめぎ合ってて若干あてられた気もしますが、今後の人生で見られないかもしれない貴重なアクセサリーや時計などをたっぷり見ることができ、とても満足できました。

カルティエの象徴的な動物パンテール(豹)
パンテールが集中するコーナーが設けられており、そこに職人が手作業で豹の型に宝石を配置していくビデオがありまして、あまりにもやってることが細かくて見ているだけで発狂しそうな工程を淡々と教えてくれました。数分のビデオでも職人の凄さがよくわかりました。

1937年に作られたブラック・オパールのティアラ
行く価値ありのエキシビションだったと思いますが、ただ一つ、もしこれから同展に行く人がいらっしゃったら伝えたい。今回会場のディスプレイ、結構悪いかもしれない。
エリア後半はそこまで気になりませんでしたが、特に前半は小さい展示物が壁側にまとまってー、の陳列が続くので、自分のペースで見ることが難しく時間がかかる&混み具合によってはちょっと疲れちゃう可能性が大。じっくりと楽しみたい人は、平日など混みにくい時間帯を選んだり、時間と心に余裕があるタイミングでの訪問をおすすめします。同展は2025年11月16日まで開催です。
続いて、ナショナル・ギャラリーで開催中のホセ・マリア・ヴェラスコ展。
これは個人的に結構刺さりましたねぇ。石とか植物とか好きな人に激しく勧めたい。
チケットは大人12ポンドで、こぢんまりとした一画での展示だったんですが、広くもなく狭くもない絶妙なスペース感がちょうどよく、絵の雰囲気もとても素敵だったなぁ。
ヴェラスコは19世紀にメキシコで活躍した画家で、当時近代化が進みだんだんと変わっていく街並みの様子、風景を絵に残しました。植物や岩などの絵画も多く展示されており、観葉植物や石が好きな私にとってはとても楽しい絵画展でした。
興味深かったのが、ぱっと見西洋風な緻密な風景画なのに、よく見るとサボテンとか、いかにも乾燥地帯で育ちそうな植物が確認できるところ。あぁ、この作品はちゃんとメキシコで描かれたんだな、という事実がすごく伝わってきました。同展は2025年8月17日までです。
どちらの展示も、実物は写真よりもはるかに美しいので、ロンドンにお住まいの方、近日中にロンドンに滞在する予定のある方はぜひご自身の目で直接確かめてみてくださいね。