ハッピー・バースデー2009

By 編集部員(籠)

大多数の在英邦人の皆様にとってはどうでもいい知らせだということは重々承知しているのですが、今年も僕の誕生日がやってきました。

Paulのケーキ

同僚の皆さんからお祝いにもらったケーキ

これでとうとう30歳になったなり。

ダイジェストの社員の皆さんは30代が圧倒的多数を占めており、今まで数少ないフレッシュな20代として罪悪感のようなものを感じていたので、この度ようやく老練な皆様の仲間入りができて、非常に光栄です。

いまだスペインでの思い出に浸っているという母からは、「これからも頑張ってください」という、ファンレターみたいなメールをもらいました。

母がスペインでお姫様気分に浸っている間、日本でほったらかしにされていた父からは、「編集日記読んだよ」とのお言葉をやはりメールで頂戴しました。

僕の偏食ぶりをよく知っている高校時代の元同級生からは、「ちゃんと野菜食えよ」とのメッセージをもらいました。

英国に生活の拠点を移してから既に7年半の月日が過ぎ、「日本との縁も薄くなってきちゃったなあ」なんて独りごちていたところにやってきたのが誕生日。幼い頃には漠然と「何かプレゼントをもらえる日」であった誕生日は、いつの頃からか「疎遠になりつつあるけど、でも大切な人たちと連絡を取り合う日」になっていたんだな、とふと思ったりしました。

そんな柄にも合わず、故郷への慕情を募らせてしまった僕みたいな繊細な心を持つ在英邦人の皆さんに朗報です。今週末、「プレミア・ジャパン」という日本映画祭が、ロンドンにて開催されます。

「ガマの油」

上映作品の一つ「ガマの油」
((C) 2008 「ガマの油」製作委員会)

日本大使館のウェブサイト www.uk.emb-japan.go.jp
BAFTAのサイト www.bafta.org

この機会に、家族や友人と過ごした日本での日々を懐かしく思い出して涙するも良し、「日本文化を紹介する」を口実に、英国人の友人を連れ出して交遊を深めるも良し。僕は「ガマの油」を観に行こうと思っています。

それではまた来週。(籠)

前の記事:
次の記事: