RADWIMPSのロンドン公演に行ってきた

皆様こんにちは。イギリスで発行されている日本語情報誌「英国ニュースダイジェスト」編集部の(籠)です。本日は日本の4人組ロック・バンドであるRADWIMPS(ラッドウィンプス)のロンドン公演に行ってきたので報告申し上げます。

RADWIMPSは現在、アジア・欧州ツアーを実施中。フランスはパリ、ドイツはケルン、ベルリンを周った後でロンドンに上陸した模様です。ボーカルを務める野田洋次郎さんのソロ・プロジェクト「illion」が2年ほど前にロンドン公演を行っていますが、RADWIMPSとして欧州ツアーを行うのは、今回が初めてなんだとか。

会場はロンドン東部にあるO2(オーツーって読みます)アカデミー・イズリントン。このイズリントンという街は、私が渡英した10年ほど前はなんかちょっと薄暗い感じの雰囲気だったのですが、いつの間にやらトレンド発信地的な場所になってしまいました。こだわりを感じるセンスの良い個人経営のブティックやらレストランがここら辺にいっぱいあるんです。800人収容のこの会場もいつも若者たちでいっぱい。とりわけ本日行われたRADWIMPSの公演の年齢層はかなり若いとの印象を抱きました。国籍は日本人とその他の割合が半々ぐらいでしょうか。日本人以外のファンがこれまた多国籍で、アジア系の方々(中国、韓国、タイ、シンガポール系?)が多くいらしていたというのも特徴的でした。

RADWIMPSのロンドン公演

僕が着いたときには既に会場前に長い列ができていました

ボーカルの野田さんの英語はもうペラペラ。ギターの桑原彰さんは自分の頬っぺたを叩いて気合いを入れながら頑張って英語で挨拶していました。ベースの武田祐介さんはなぜか「ビールが飲みたい」って英語で言ってた(笑)。そんなに英語を得意としていない2人に対して野田さんが流暢な英語でフォローしたり茶々入れる様子を見て、「ああ、このバンドの人たちは本当に仲良しなんだろうな」と実感。演奏中もお互いのアイ・コンタクトがかなり緊密だし。結構長い時間のアドリブを求める野田さんに対して桑原さんが何か叫びながら(たぶん「もう無理~」って言ってたんだと思う)すんごく激しい演奏を披露したりだとか、桑原さんと武田さんがギターとベースの対決みたいな感じでアドリブ勝負したりとか。それがまた絶妙にはまっててすごかった。

そして、人気曲の「いいんですか?」や英語歌詞部分が多くある「Tummy」などの曲は、会場中が大合唱です。10代の若い現地ファンが一同そろって「いーんですか いいんですか」と日本語で叫んでいる様子は圧巻でした。またロンドンは今やすっかり冬の気候なのですが、会場内は熱気で蒸し暑いことこの上なかったです。

RADWIMPSのロンドン公演

会場に来ていたRADWIMPSのファンの一人。辛い時期に、彼らの曲を聴いて何度も助けられたと言っていました

ちなみにメンバーの方々は前日にロンドンの日本食レストラン「COCORO」で食事をしたそう。久しぶりに日本食を堪能し、「今日のライブのエネルギーになった」と振り返っていました。今回のロンドン公演に手ごたえを感じた野田さん曰く、「絶対またロンドンに戻って来る」。はい、また来年も絶対ロンドンに来てください!

RADWIMPSのロンドン公演の様子を写した写真は英国ニュースダイジェストのフェイスブックにもアップしたので、よろしければご覧ください。それではごきげんよう。(籠)

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