自宅の庭で不発弾が見つかった その2
By 編集部員(籠)
「あなたの家の庭から、第二次大戦中にドイツ軍によって落とされたと思われる爆弾が見つかったのでただちに退避してください」という警察官の指示に従った結果、何も悪いことしていないのに家の前の道路に放り出されてしまった僕とフラットメートたち。辺りを見回すと、相当物々しい状況になっていました。
どうやら、現在、改装工事が進行中の自宅裏の庭を掘り起こしている最中に不発弾が見つかったらしい。どうしていいのかよく分からないままに地べたに座ってしばらく待機していると、さっき僕らを案内した人とは別の警察官がやってきて、こう言いました。「爆弾の撤去には数時間を要するかもしれない。君たちには2つの選択肢がある。昼ごはんを外に食べに行くなどして時間をつぶすか、もしくは事態が落ち着くまで最寄りの警察署で待機するか。どうする?」
いや、警察なりに色々気を遣ってくれているのは分かるんだけど、
「どう考えても『最寄りの警察署で待機』って選択肢はあり得ないでしょ」
とフラットメート一同で同意したところで解散。そして、僕が近くのケバブ屋さんで昼食を食べて、一番乗りで戻ったときには、封鎖は既に解かれていました。無事、不発弾は撤去できたということなんでしょうね。
庭では、不発弾を発見した人物と思われる、家の改修作業を行う作業員のおっちゃんが、既に仕事を再開していました。
興味本位で話しかけてみると、このおっちゃん、しっかりとiPhoneでその爆弾と思しき物体を撮影していたようで、その写真を見せてもらったんだけど、
縄文土器みたいな物体だった。
ものすごく錆びてるし。原型ほとんど留めていない感じするし。写真だから大きささえよく分からないし。これを見て、「第二次大戦中にドイツ軍によって落とされたと思われる爆弾」とピンポイントで分かる人ってかなり少数だと思う。
ちなみに、私の家があるロンドン南東部ニュー・クロスやその近隣地域が第二次大戦中にドイツ軍の激しい爆撃を受けたというのは、わりと有名な話みたいです。
ということで、ロンドンとりわけ南東部在住の皆様、庭仕事をするときは気をつけましょう。さもないと、あなたの家の庭からも不発弾が見つかるかもしれない・・・・・・。(籠)