駅員と警官に取り囲まれた パート3
By 編集部員(籠)
話が長くなっちゃいましたが、またアミン大統領(と似た駅員)との対決の続きです。
アミン大統領の呼び掛けに応じて、若い男性と中年女性の警官がやってきました。僕の周りに、アミン大統領含む駅員4、5人と、警官2人。暴力を振るったわけでもなく、武器を携帯しているわけでもなく、周囲の人々に迷惑をかけたわけでもない僕を、これだけの人数で取り囲む必要が本当にあるのでしょうか。君たち、ほかにやることはないのか。
警官の前でもう一度、「オイスター・カードは持っていた。Pay as you goには30ペンスしか入っていなかった。でも電車に乗るだけの十分なお金を持っていないのだとしたら、出発地点で拒否されるべきで、この場に及んで20ポンド徴収するなんてぼったくりだ。あと『泥棒』とか『嘘つき』と呼ばれるのは納得できない」との主張を繰り返す僕。
警官が「地下鉄ではマイナスのクレジットを受け付けるのに、地上線では受け付けないっていうのは本当なの?」とか「なぜ彼はお金が不足していたのに乗車できたの?」と聞いても、「そんなの知らない。でも彼は泥棒だ」の一点張りのアミン大統領。
明らかに面倒くさそうな警官。
結局、面倒くさそうな態度丸出しの警官の提案により、僕はニュー・クロスとチャリング・クロス間の片道切符の料金に相当する2.60ポンドをその場で支払い、20ポンドの罰金の残り分となる17.40ポンドについてはアミン大統領が請求書をその場で発行。そしてその請求書を然るべき裁定委員会に送りつけて、罰金を払うべきか否かについては、同委員会の裁定を仰ぐということになりました。
とりあえず、本件についてはここでひとまず終わりにしておきます。私憤にまみれた話にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。(籠)