であえーであえー!アンティークの戦場に行ってきた(ひんし)
突然ですが、皆さんはアンティークに興味がありますでしょうか?
長年人から人へと渡り歩き、現在にもその美しさをありありと示してくれるジュエリーやオブジェたち。もちろん好き嫌いはあるかと思いますが、100、200年前のアイテムが手に取れて購入できる、ってのはなかなか雅でロマンチックなのではないかなあと個人的に思っています。
しかし、そもそもアンティーク・ディーラーの皆さんはどこでそれらを見つけてくるんでしょう? 昔作られたものってことは限りある資源なわけで、それを手中に収め、生計を立ててるわけですから。
今回はディーラーさんに頼み、アンティークを仕入れている取引場所の一つ、サリー州ケンプトンの競馬場で行われる「Sunbury Antiques Market」に連れていってもらいました。
では、時系列で振り返ってみたいと思います。
~朝4:30~
車で出発。早すぎる&眠すぎて気持ち悪い
~5:30~
開演1時間前に到着。すでに10数人が並んでいます。
~6:50~
通常は6:30開始ですが、この日は急病人がいたためにちょっとオープンが遅れました。後ろを振り返ると30人くらいが並んでました。
そして……開場、散!
東京ディズニーランドのような全力走りこそないものの、目の色変えたディーラーたちがお目当ての店にババーッと散ってきます。エグいスタートダッシュ、空気もピリついてる~
競馬場の駐車場で行われるこのマーケットは、各所に商品を並べた売り手がおり、ディーラーの皆さんはそこで交渉し、商品を購入します。ジュエリーから置物、椅子やソファなどの大きな家具などなどがズラーッと並んでいますが、良い商品は早々に売れてしまうので、ディーラーにとっては開場から1時間くらいがゴールデンタイム。ホールマークやコンディションなどを手早くチェックし、購入するかを決め、終わったら次の店へ…を繰り返します。
優雅に交渉するのかなーなんて思ってましたが全くそんなことはなく、むしろスポーツに近い雰囲気。売り手も買い手もちょっとアグレッシブな感じで、とても素人が出られる感じでない……。
交渉→移動→交渉→移動でスタスタ場内を歩き回ります。後半は荷物持ちになっていたので、ブログ用の記録はここで途絶えています。
~8:00~
ディーラーたちの買い付けが終わるころ、一般客の姿もちらほら見えはじめてきました。8:00までは10ポンドの入場料がかかりますが、それ以降は入場無料なので、穏やかな空気感に様変わり。我々は9時前に現地を後にしました。
・・・・・・・
プロたちの戦場でありながら、売り手側も商品の全ての価値を把握しているわけではない、というのがまた面白いところで、ディーラーにとっては思わぬ価格で優れた商品が手に入ることもあれば、もっと価格が低くていいのに高い設定の場合、これはもっと妥当な値段でいけませんかね~?と交渉に入っていくわけです。
より良い交渉のために必要なのは、圧倒的な知識量、売り手とディーラーとの良い人間関係(ディーラーさん談)だそうで、そんな裏側をのぞけて楽しかったです。
ディーラーさんはこのケンプトンのマーケットでモーニング・ジュエリーを何度か見たことがあるようで、運が良ければここで出会えるかもしれません。質の保証はできませんが、そういうギャンブル的なところもアンティーク・マーケットの楽しみ方の一つかもしれません。
アンティークに興味のある方は是非一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。