新型コロナ:アストラゼネカ・ワクチン(1回目)を打ってきました。

こんにちは、(縞)です。順調に新型コロナ・ワクチンの接種が進んでいるイギリスですが、この度私の世代までコロナ・ワクチンの順番が回ってきたので、接種を受けてきました。そこで予約からワクチン接種、副反応の経過などをレポートしたいと思います。副反応については個人差がありますので、参考までにご覧いただければと思います。

 

<予約>

4月13日に、45歳以上のワクチン接種予約の受け付けを開始したというニュースを聞き、下記リンクにて予約をしました。

www.nhs.uk/conditions/coronavirus-covid-19/coronavirus-vaccination/how-you-will-be-contacted

NHS番号、生年月日、ポストコードなどを手順通りに入力すると、まず1回目の摂取が受けられる会場がリストアップされ、場所、時間を選びます。1回目の予約が済んだら、2回目の会場を選ぶように誘導されます。

私は1回目を自宅から徒歩15分ほどの小さな薬局、2回目は中くらいのサイズの会場を選択。それぞれのリファレンス番号を受け取って予約完了となります。その後、リマインドのメールやテキストも送信されるので安心です。私が予約したのは9日後。接種後に体調が悪くなる可能性を想定して、万が一病欠しても支障のない日を選んで予約しました。もし都合が悪くなれば、予約日を変更することもできます。

1回目の予約日までの間に、青い封筒に入ったNHSからコロナ・ ワクチン接種の予約に関するレターも届きました。タイトルは「Book your coronavirus(COVID-19)vaccine appointments now」とあり、どの世代、もしくは英語が苦手な人でも読みやすいように配慮されたと思われる、大きな文字でコロナ・ ワクチンについて説明されていました。予約方法に関しては、別紙でも17言語で改めて明記されていて、可読化が徹底されていました。

vaccination_letter

NHSから届いたワクチン接種の予約に関するレターとパンフレット

 

<接種当日>

接種しやすいように半袖を着て、いつも通りに昼食をきちんと食べ、準備万端で薬局へ。到着すると7人ぐらい列を作っていました。会場によっては全然並ばなかったと聞いていたのですが、小さい薬局だからでしょうか。予約番号を伝えて受付を済ませた後、15分ぐらい外で並んで順番を待っていました。

vaccination_pharmacy

待っている間、知らない人同士で世間話をする人たちもいて、和やかな雰囲気でした。

この薬局では、一人が摂取する部屋に入ったら、次の人が少し離れた椅子に着席して待つようになっていました。壁には「Today we have the astrazeneca vaccine!」という張り紙があり、重いアレルギー、アナフィラキシーの症状が過去に発症したことがないかなどチェック事項が書かれていました。

vaccination_pharmacy

着席して自分の番を待ちます。この時受けていたのは私のフラットメイトです。

vaccination_poster

薬局内の張り紙。さりげなく貼られていたので、気づかない人もいたかもしれません。

 

いよいよ私の番です。名前、生年月日、住所、出身国などの基本情報から、アレルギーなどの既往歴、どちらの腕に摂取を希望するかなどを口頭で確認され、摂取を担当する方がそれをシステムに入力していきます。副反応の説明を受けた後、「本日、打つのはアストラゼネカ・ワクチンです。私が担当しますがよろしいですか?」と尋ねられ了承すると、いよいよ腕を出して接種の準備をします。

私も一般的に推奨されている非利き腕での左を選択。これが初めての筋肉注射になるのか記憶がないのですが、私の場合は思ったよりも打った瞬間に鈍痛がありました。日本でよく受ける皮下注射よりも痛くないという話を聞いていたのですが、無意識に力が入ってしまったのでしょうか……。摂取後、ガーゼや絆創膏などを貼られることもなく(それにはちょっと面食らいました)、摂取日、ワクチン名、ロットナンバーが書かれた記録カードを受け取ります。こちらの薬局では受付から接種まで、フレンドリーなスタッフの対応のおかげで、変に緊張することもなく無事、一回目を完了することができました。

接種後、接種部位に多少の痛みと左腕にがやや重く感じるほかは特に症状はなく、接種部位を確認してみましたが、腫れも注射痕も見当たりませんでした。ちなみに接種から6時間後、体温を測ってみると36.3度で、ほぼ平熱でした。

 

<翌日>

明け方から倦怠感を感じつつ寝ていたのですが、起床して検温すると37.4度。関節痛、筋肉痛、気管あたりが熱くなる風邪のひき始めのような症状がありました。この日も仕事だったので、軽く朝食を取った後にパラセタモールを1錠を飲んだところ、それが効いたようで割と普通に仕事をこなすことができました。午後には薬の効果が切れて倦怠感が復活してきてしまったので、もう一錠服用。接種24時間後の検温は37度で、朝より少し下がっていました。といっても微熱が続いているので、やはり疲れが出たようでこの日は早めに就寝。

 

<翌々日>

左腕を動かすと、引き続き接種部位にはやや痛みを感じるものの、朝食後に検温してみると36.7度、前日よりはだいぶ気分も良くなり、パラセタモールは服用しませんでした。

結果、私の副反応はマイルドなものでしたが、同じタイミングで接種したフラットメイトは接種6時間後に高熱を発症。その後半日以上、熱が上がり続けてピークは39.4度、接種の翌日丸一日寝込んでいました(腕の痛みはなかったようです)。ニュースや先に接種した方から話は聞いていましたが、副反応には個人差があると身をもって体感。本当に人それぞれです。

コロナ・ワクチンを受けるかどうかもまた、人によって意見も様々。正直、私自身も副反応が怖かったですし、血栓が起こる心配もありますが、コロナ・ウイルスに感染する確率と血栓症を発症する確率を天秤にかけて、ワクチンの摂取を決めました。

 

<おまけ/コロナ検査キット>

薬局で並んでいる時に、そこで検査キットを無料で配布していると聞いて、1セット(7回分)をいただいてきました。コロナ感染の症状がない時に使用できる検査キットということなので、定期的に自分で検査してみようと思います。

covid-19 self-test (Rapid Antigen Test)

Rapid Antigen Test (抗原検査)キット。自宅で7回分の検査ができます。

covid-19 self-test (Rapid Antigen Test)

30分後に検査結果がわかります。

 

ロンドンもノン・エッセンシャルのお店が開きましたし、順調に感染者が減っていけば5月17日にはレストランで屋内での飲食、美術館、博物館のオープンも許可され、人出がどんどん多くなっていきます。1回目を接種したとはいえ油断は禁物、引き続き感染予防に努めたいと思います。皆様も感染に気をつけて、健やかにお過ごしください。機会があれば2回目の接種もご報告します! Stay safe!(縞)

 

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