真っ裸で自転車に乗る抗議運動を見学してきた
2016年06月13日 by(籠)
エリザベス女王の公式誕生日である6月11日に開催されたという事実を鑑みると何だか不敬なイベントに思えてきてしまう、真っ裸で自転車に乗る抗議運動「ネイキド・バイク・ライド」の見学に行ってきたので報告申し上げます。
ええと、「真っ裸で自転車ってどういうこと?」という人もいらっしゃるかと思うので、まずは「よくある質問」形式でQ & Aにまとめてみました。ご覧ください。
Q.何で裸で自転車に乗るの?
A.自動車文化や石油業界に対する抗議するためです。
Q.裸って本当に何も着てないの?
A.はい、もう丸出し。中にはパンツだけ履いていたり、ビキニ着用の人なんかもチラホラ。
Q. 中には美しい女性の参加者もいるの?
A. います!
さてさて、向かった先は、ロンドン市内各所のスタート地点の一つとなっていたハイド・パークの北側。まず「抗議運動の開始前に服を脱がないでください……(たぶん道路交通法的な)警察の協力を得ることができなくなってしまいます」と書かれた注意書きを発見しました。注意しないとこの人たち待ちきれずに先走って脱いじゃうのか……。警察の協力も得ているのか……。
でも開始時間の30分前にはもうかなりの割合で皆さん全裸でした。局部をぶらんぶらんさせながら、屈伸したり、伸脚したりしている人が若干名。スポーツ・ジェルを食べている人もいた。そうだよね、これから長いこと自転車に乗るんだもんね。
あと気付いたのが、「ボリス・バイク」の愛称で知られるロンドンのレンタル自転車を利用している人がまあ多いこと、多いこと。っていうことは、あの人たちが直にお尻を付けたことなどつゆ知らず今日の朝の通勤であの自転車を利用したロンドン市民が多数いるってことですよね。気になる人はしばらく便座シートとか敷いた方がいいかもね。
開始時間の3時ちょっと前になると、先頭のおじさんの「それでは皆さん張り切って行きましょう。Here we go!」みたいな軽快な掛け声に合わせて一斉にスタート。以後は全裸の人間が次々と僕の前を通り過ぎていく。あんな短時間で大量のイチモツを目撃したのは生まれて初めてです。なんか悪夢になって出てきそう。大多数の人はカメラを向けても決して嫌がらず、わざわざポーズ取ってくれる人さえいる。あと顔出しはNGなのか、ゴリラの被り物とかレスラーの覆面とかして頭隠して尻隠さずの人もまあまあいた。
で、恐らく最大の関心事である「美しい女性の裸は見られるのか」という点なのですが、いましたよ、若い女性いっぱい。皆さん堂々とし過ぎていて、凛々しいというか神々しかったです。
ちなみに「そんないやらしい目で傍から見ているだけじゃなくて、お前も脱いで抗議運動に参加したらどうだ」というご意見があるかと存じますが、実は僕はそういうのが嫌いじゃないんです。でもさすがにボリス・バイクに僕のお尻をつけちゃうのはロンドン市民の皆さんに申し訳ない気がするなあ。やるなら便座シート持参かな。
しかしまあ、女王の公式誕生日にこのイベントやるってところがすごいよね。何だかよく分からないけど、イギリスがまた好きになっちゃった。
それでは皆さん、ごきげんよう。(籠)