エリザベス女王の90歳の誕生日を祝うかがり火の点火式に行ってきた
2016年04月22日 by(籠)
皆様こんにちは。「ダイジェスト編集日記」を久しぶりに執筆させていただく英国ニュースダイジェスト編集部の(籠)です。たっぷりと英気を養った後で、エリザベス女王の90歳の誕生日を祝うかがり火の点火式に行ってきたので報告申し上げます。
いまだ現役バリバリで働くエリザベス女王が90歳になられたということで、英国内ではこれから様々な祝賀行事が予定されています。そうした一連の祝賀行事の一環として、女王の誕生日である4月21日には、国内外1000カ所以上で祝賀のかがり火が灯されました。
私が向かったのは、自宅にも程近いロンドン東部のグリニッジ。有名な子午線(子午線をまたいで記念撮影をするのがお約束)や天文台(実質的な機能は既に別の場所に移転してしまっています)があるところです。点灯式が行われるのは、やはり観光名所となっているカティ・サーク号の目の前。
午後8時半にかがり火が点灯されると聞いたので、その1時間前ぐらいに現地に着いたのですが。女王関連イベントだし、このご時世だからセキュリティ・チェックとかすごいのかなと想像していたら、なんかすごくゆるい雰囲気が漂う現場でした。
で、そのうちグリニッジ区域の行政関係の偉い人的な感じの人たちが出てきてスピーチを披露。グリニッジ地区が女王の90歳の誕生日を祝う意義みたいなことについて語り始めました。実はこの地区は王室そしてエリザベス女王にとって縁ある地だそうで。
例えばグリニッジにはかつてグリニッジ宮殿があり、ここでチューダー朝の君主であるエリザベス1世(昔のエリザベス女王)が生まれました。そして、エリザベス2世(今のエリザベス女王)が11歳のときに初めて公的なイベントに出席した場所となったのもグリニッジ。2012年にエリザベス2世が即位60周年を迎えた「ダイヤモンド・ジュビリー」の年には、その歴史を踏まえてグリニッジが「王立自治区」に指定されました(ちなみにケンジントン宮殿があるケンジントン地区もこの「王立自治区」です)。
話が終わるとわりとあっさりとかがり火を点灯。その直後に皆でハッピー・バースデーを歌い出したのですが、その歌い出しがなぜかずれてしまって、結果的に輪唱みたいになっちゃいました。ゆるい。
輪唱になっちゃった
まあこんなグダグダな感じがもしかすると英国的なのかもしれませんね。女王のもう一個の誕生日である「公式誕生日」にはもっと格式ばった催しが行われるはずなので、そちらに期待。
それでは皆さん、ごきげんよう。(籠)