テニスのATPツアー・ファイナルで錦織選手の応援に行けなかった

2015年11月16日 by (籠)

男子テニスの年間成績上位8選手で争うATPツアー・ファイナルの初日に行ってきましたので報告申し上げます。

昨年に日本の錦織圭選手が初出場を果たして日本でも話題になったこの大会。その錦織選手が今年はいきなり王者ジョコビッチと激突するということで、地元ロンドンの会場にて間近で観戦するのを楽しみにしていたのですが。

そう、「ですが、しかし」なのです。

この大会のチケットを購入したのは、ウィンブルドン選手権の興奮もまだ冷めやらぬ7月中旬。今年のウィンブルドンでは錦織選手が無念の棄権をしちゃったもんだから、「どうかATPツアー・ファイナルには帰ってきてください。そしたら全力で応援しますから」と願っていたんです。

ただ当然ながら、7月の時点で11月に行われるATPツアーのファイナルの試合の組み合わせは分かっちゃいない。というか錦織選手が大会に出場するかどうかさえ分からない。ほら、年間成績で上位8位に入った選手だけが出られる大会だから。でも錦織選手の力を信じて、大会の4カ月も前から購入していたわけです。

ちなみにこのとき買ったのは、初日の夕方の部の観戦チケットでした。たぶん一番安い席の一つで、お代金は22ポンド+1.50ポンド+3.75ポンド(手数料だか何だか知らないけど「+」が2回も出てくるのはなんでだろう)で合計27.25ポンドなーり。日本円に換算すると現在のレートで5000円ぐらい。

それから約4カ月が経過。大会開幕日の約2週間前になって錦織選手の出場が確定し、3日前に組み合わせが発表されました。で、錦織選手が出場するのは初日の正午の部であることが判明。実に惜しい。夕方の部のチケットを持つ僕とは言わばニアミスなわけです。残念無念……ってそんなあなたのために、この大会では一度販売されたチケットを正々堂々と売買することができる公式サイトが用意されています。そうだ、これを有効活用しない手はない。

ということで、13日(金)のお昼休みにチケットの売買を試してみることにしました。まずは錦織選手の試合を観戦するための軍資金を用意しなければ。手元にある初日の夕方の部のチケット(フェデラー対ベルディハ戦)を転売しようとすると……

テニスのATPツアー・ファイナルで錦織選手の応援に行けなかった何と僕が持っているチケットは値上がりしていた! 現時点では49ポンドで売ることができるらしい。ここから手数料4.90ポンドと付加価値税0.39ポンドが引かれて、最終的には43.71ポンドで売却できるみたい。3カ月前に27.25ポンドで購入していた僕にとっては約20ポンドの儲けが出ることになります。なんだか株取引みたいだ。

それでは肝心の初日正午から行われる錦織対ジョコビッチの試合を今から買おうとすると……

テニスのATPツアー・ファイナルで錦織選手の応援に行けなかったゲッ、一番安くて55ポンド。しかもそれにプラスして予約手数料が8.25ポンドって一体どうなっているんだ? 日本円に換算すると手数料だけで1500円だぞ。でも20ポンドの儲けがあるということは、£63.25-£20となって、事実上43.25ポンドで錦織選手の観戦チケットが買えることになるのか。でも先に持っていたチケットを購入してくれる人が最後まで現れなければ、£27.25+£63.25=90.50ポンドの出費となってしまう(まあ正午と夕方の部の両方観られるわけだけどね。でも高い)。

とまあブツブツと念じながら色々と必要事項を入力しまして、フェデラー対ベルディハ戦のチケットの転売手続きが完了。すると何やらメッセージが出てきた。なになに?「宅配便を手配するか持参する形で試合開始24時間前までにチケットを返却してください。週末の配送は認めません」。転売手続きはチケットを返送して初めて完了するんだそうな。なんか「家に帰るまで遠足」みたいだな。さすがにこれから大至急でクーリエを手配する時間とお金とガッツはなく、ここでギブアップ。大会初日は錦織選手をテレビで応援。その日の夕方からは、一度は売りに出されたものの転売手続きが完了しないというよく考えたら随分とひどい扱いを受けたチケットを持って、ありがたくフェデラー対ベルディハ戦を鑑賞させていただきました。

フェデラー選手

錦織選手の代わりに応援したフェデラー選手。大会の演出の凝りようは相当なもので、休憩中も各選手にはスポット・ライトが当てられていて、これじゃあ選手もおちおち休めないなと思ってしまいました。

ジョコビッチ戦は負けてしまった錦織選手だけど、大会はまだまだ続きます。次戦の活躍に期待。それでは皆さん、ごきげんよう。(籠)

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