アスコット競馬場で開催のシャーガー・カップに行ってきた
2014年8月10日 by 編集部(籠)
名作映画「マイフェア・レディ」の名シーンの舞台となったアスコット競馬場。そのアスコット競馬場で行われた競馬のチーム対抗戦「シャーガー・カップ」を観戦してきました!
それぞれ3名の騎手で構成された「英国及びアイルランド」「女性騎手」「欧州」「その他の国」の計4チームが6レースを行い、チーム対抗戦を行うこの大会。今年は「その他の国」チームに日本の福永祐一騎手も参戦(同じく参戦予定だった武豊騎手は骨折で辞退)しました。
恥ずかしながら私、シャーガー・カップに行くのが初めてならば、アスコット競馬場を訪れるのも初めて、ていうかそもそも競馬を観るというのが初体験。自分でいうのも何ですが、わりと品行方正というか小心な人間なので、日本の大学時代にも友達から麻雀とかパチンコとかのギャンブル系の遊びを誘われても一切やらなかったの。でも英国の競馬ってマイフェア・レディ的にとても優雅なイメージあるじゃないですか。俺も貴族になりたい。
そんな夢想を描きながら、英国ニュースダイジェストで紹介されていた特別オファーの割引チケットを£20(安い!)を事前購入し、当日はウォータールー駅から電車に乗ってアスコット駅へと向かいました。もうこの電車の車両内が既にビバ・アスコット状態。土曜日の午前だというのに、正装した男女でいっぱい。しかも女性は羽が生えた帽子とか被ってる。で、この集団が社内にシャンパンやらロゼ持ち込んでもう宴会が始まっちゃってるの。酔って気が大きくなっているからかFワード連発しているサスペンダー・スタイルのお兄さんとかいるし。雰囲気的にはちょっと荒れ気味の成人式風。
で、いざ会場に着くとびっくり。見渡す限り緑色の大草原の中に、それはそれはたくさんの人々がいるではありませんか。
大体皆さん、5、6人のグループでいらしてるみたい。そして皆ビールとかピムズをガブガブ飲んでいる。つまりは社交行事なんですね。あとこの日は晴天に恵まれたというのもあるのでしょうが、女の人のドレスの露出度が半端ない(一体どこ見てるんだ)。前方はきらびやかな布があるけど後ろは背中丸出しみたいなびんぼっちゃま的ドレスばかりでした。エコですな。
第1レース目は様子見ということで静観。第2レースから馬券を購入しました(人生初のギャンブル!)。まずは一番シンプルそうな、日本語でいう単勝に挑戦。「The second race, to win on No6」と言って、第2レースで6番で出走する福永祐一騎手にミニマム料金である2ポンドを賭けてみました(どうせ僕は小心です)。
アスコット競馬場は一周2816メートルらしいのですが、ゴール前の最後の直線503メートル側にだけ観客席があるんですね。で、観客席からはほとんど見えない向こう側の約2200メートルを走っている間は、巨大スクリーンにほとんど目もくれず観客の多くが世間話を続けている。で、最後の直線に入ってようやく馬が視界に入ってくると、急に「Go on!(行け~!」とか「He is so far back!(いくらなんでも俺が賭けた馬は遅すぎだろ!)」とか叫びだすんです(その間もピクニック・エリアでむしゃむしゃ食べ続けている人がいる)。全体的に、本当に真剣に賭けをしているというよりは、「賭け事を真剣にやっている風を大袈裟に演じて楽しんでいる」みたいな感じでした。いや、僕は日本の競馬場に行ったことがないので日本との比較はできないのですが、ともかくこのバランス感覚が英国的でとても素敵だなと感じた次第。
ちなみに福永選手に賭けた第2レースは外して、「どーれーにーしーよーかーな」で選んだ第3レースも惨敗。もう自分の勘は全く当てにならないと遅ればせながら気付いて素直に一番人気に賭けた第4レースで当たった! 調子に乗って1~3位を当てる3連複(To be placed)っていう小難しいことに挑戦した第5レースに負けるも、再び単勝で一番人気に賭けた最終レースで勝った!
ということで、35歳にして人生初となった僕の競馬観戦の結果は以下の通りです。
出費 結果
第2レース 2ポンド 外れ
第3レース 2ポンド 外れ
第4レース 2ポンド 当たり(配当金£11.20)
第5レース 6ポンド(2ポンド×3) 外れ
第6レース 2ポンド 当たり(配当金£8.80)
計 +6ポンド!
6ポンドの黒字なり。「ビギナーズ・ラック」って本当にあるんですね。病み付きになりそうで我ながらちょっと不安になった(籠)が報告致しました。
それでは皆さんごきげんよう。