暑くて雨降って部屋の鍵が壊れた

2014年7月17日 by 編集部(籠)

ロンドンらしからぬ暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。英国ニュースダイジェスト編集部の(籠)です。変なお天気のせいでトラブルを被ったので報告申し上げます。

結論から言うと、現在住んでいるフラットの自室の鍵が壊れてしまったんです。オートロックというか、バタンと勢いよく扉を閉めると鍵が勝手にかかって外側からは開けられない仕組みになっているのですが、どんだけ勢いよく閉めても鍵がかからなくなってしまった。

僕はロンドンの中でもそんなにお行儀が良くない地域に住んでおり、鍵をかけずに家を出るのは、命綱つけずにバンジー・ジャンプをするようなもの。ご近所に住んでいる大家さんを電話で呼び出し、修理してもらうことになりました。

ありがたいことに、大家さんは電話してからすぐに駆けつけてくれた(ヨッ、大家さん!)。しかも、ものの10分ぐらいで鍵を直してくれた(ビバ、大家さん!)。どうやら鍵が取り付けられている木材が暑さのあまり縮んでしまい、無駄に空きスペースができて、鍵がかからなくなってしまったらしい。で、どうやって直したかというと、

鍵と木材の間に束ねた紙を挟んでスペースを埋めた。

lock

白地に赤い文字が書かれている紙を束ねて挟んであるんです

これで確かに鍵はかかるようになったのだけれど、紙を挟めば済む問題なのかどうかが僕には分からない。こちらが何も言っていないのに、「ノー・プロブレム」と言い放って満足げに去りゆく大家さんをただ見送ることしかできなかった。

で、翌朝になってドアを閉めてみたら、やっぱりまた鍵がかからないじゃないか。再度大家さんを呼び出すと、またすぐに来てくれて、

もっといっぱい紙を詰めて帰っていった。

21世紀にもなって、本当にこんな原始的な対処法でいいのか? そんな思いを抱えながら数日が経過。久しぶりに雨が降って、濡れながら夜遅くに家に帰ったら、

今度は鍵がかかり過ぎて扉が開かなくなった。

暑くて縮むものは、寒くなったら膨らむ。それぐらいちょっと考えれば分かるだろ。気温が変わる度に鍵の間に紙束を突っ込んだり抜いたりする気かい、と思いながらまたまた大家さんに電話したのに、つながらない。代わりにテキスト・メッセージを送ると、1時間後ぐらいに返信が。

「スタッグ・パーティー*でワイト島にいるから、今日は無理」
*新郎が独身最後の夜を男友達とバカ騒ぎして過ごすという下らない習慣

そっかそっか。大切な友達にとっての独身最後の夜ぐらい、一緒にいてあげたいよね。そんな友達思いのあなたが好き、って思うか、ボケッ。おんどれがいい加減な修理するからこんなんなったんやないかい! と怒りの電話をかけようにも、大家さんがその電話をとらず。そのままどんどん夜は更けていき、結局その日は自室に入れず、キッチンに座った姿勢のまま寝て一晩過ごすことになった……。

ちなみに、翌朝に大家さんの知人が直しに来てくれて、鍵を新たに付け直してくれたので、今は鍵の心配をせず、安心してベッドの上で寝る毎日を過ごしています。

「暑くて縮むものは、寒くなったら膨らむ」。これを教訓にして、今年の猛暑を乗り切りたいと思います。(籠)

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