アンディ・マリー優勝の瞬間をパブ観戦した
by 編集部員(籠)
本当に良かった。あの「泣き虫アンディ」がよくここまで大きくなった。お父さんはうれしい。かつて王者フェデラーに敗れた直後の表彰式で悔し泣きしながらスピーチしていたあのアンディちゃんがねえ……。
あっすみません。ちょっと感動に浸っていました。アンディ・マリーとはこれといった血縁関係のない英国ニュースダイジェスト編集部の(籠)です。本日は、ダイジェストの社員皆でパブに集まってピムズ(イギリス人が夏に好んで飲むフルーツ・カクテル)を飲みながら、ウィンブルドンの男子シングルス決勝を観戦していました。
パブ観戦っていうと、イギリスではご存知のようにサッカーが一般的なのですが、今はシーズンオフ。しかもテニス発祥の地を謳っているウィンブルドンでもう半世紀以上も優勝者が出ていない男子シングルスでアンディ・マリーが優勝するかも、ということで、私たちが行ったパブには結構な人が集まっていました。
やはり紳士のスポーツであるテニスのファンだからか、応援の感じもはい、スマートでした。準優勝に終わったジョコビッチが表彰式でスピーチした後には温かな拍手を送っていたし。あとなんでか分らないけど、「キャメロンの呪い」をもたらすと忌み嫌われているのにもかかわらずロイヤル・ボックスで堂々と観戦していたKYなキャメロン首相や、同じく特等席に座っていた米俳優のブラッドレイ・クーパー(映画「ハングオーバー」に出てた人。結構好き)とその隣に座っていたスコットランド人俳優のジェラルド・バトラー(あんまり知らないし好きでもない)なんかがテレビ画面に映し出される度に、なぜかパブに大笑いが起きていました。
結果的にはストレート勝ちに終わったけど、でも相当な接戦でしたからね。終盤のアンディなんかもう神がかっちゃってコートの端っこにスパンスパンとショット決めるもんだから、うなっちゃいましたよ。気温も相当暑かったし、手だけじゃなく体全体汗かくほど熱狂致しました。
最後の表彰式ではよく泣かずにきちっと優勝スピーチをこなして、彼のアスリートとしての成長ぶりを実感。表彰式の司会進行の人が「77年間(英国人選手がウィンブルドンで最後に優勝したのは1936年)、待っていました!」と言ってアンディ・マリーを紹介したのも英国的なお上品なユーモアが感じられてとっても素敵でした。
ちなみに日本のメディアで「マレー」と表記している例が数多く見られるようですが、正しい発音により近いのは「マリー」です。ここ次のテストに出るので間違えないように。
ということで、アンディ・マリーおめでとう。来年のウィンブルドンでもあなたのことを応援しています。(籠)