ロンドン・マラソンに出場することになった その6
by 編集部員(籠)
最終回になりましたが、ロンドン・マラソン体験談の続きです(これで最後にするのでご勘弁ください)。
残り600メートル、400メートル、200メートル……ゴール。もう疲れ過ぎていて、事前に期待していた感動なんかかけらもなかったというのが正直な感想。たぶん、血液が頭部にまで十分に届いていないんです。だから「考える」とか「感じる」っていうことが全くできない。灼熱の太陽にただ照らされるだけの電信柱になった気分(僕自身も何を言わんとしているのかよく分かんないっす)。
同じくらいのタイムでゴールした周囲のランナーたちも「フォー・〇ァック・セイク」とか「〇ーザス・クライスト」とか無暗に罵りまくっていて、周りの空気が澱んでいるのが分かる。一般的にはわりと爽やかなイメージのあるランナーって、本当はこんなにドス黒い存在だったんですね。
ゴール・ゲートでは小さなお子様には聞かせられない言葉が飛び交っていました。ちなみに僕の公式タイムは3時間48分01秒
あの場で爽やかに輝いていたのは、ゴールした選手を出迎えてくれたヴァージン・グループのリチャード・ブランソン会長ぐらいだったと思います(ロンドン・マラソンはヴァージンが主催)。
僕も握手してもらいました。両手で包んでガッチリ握手してくれた
その後、ゴール付近に再集合して再び出迎えてくれた、英国ニュースダイジェストの社員の皆さんと一緒に記念撮影を行いました。
たぶんこの時点ではまだ疲労困憊で目の焦点を合わせることができなかったんだと思う。あと首にかけているのは完走者がもらえるメダルです
特設の更衣室で着替えた後で(同じく疲れからなんでしょう、四つんばいのままでただ地面をずっと見つめている人なんかがいました)、皆で中華街に繰り出しました。
ゴールデン・ドラゴンにてちょっと遅めの昼食。たぶんフル・マラソンを完走した僕よりも応援に来てくれた皆の方が食べてた気がする。あっ、こういうこと言うとまた怒られる
その日は夕方7時にはもう寝ちゃいました(2時間だけ仮眠取ってから色々やろうと思ってたけどやっぱり朝まで起きれなかった)。翌日は右足を引きずりながらの出社です(アイススケートの選手が片足に重心かけて滑るような姿をイメージしながら一生懸命歩きました)
ロンドン・マラソン当日の模様は、英国ニュースダイジェストのフォト・ギャラリーでも見ることができるので、宜しければご覧ください。
ということで長い話でしたが、ご閲覧ありがとうございました。それではごきげんよう(籠)。