母と乗馬に行ってきた 〜前編〜
By 編集部員(籠)
「良い休暇を過ごすことができたので、その分これから猛烈に働く」なんて先週の編集日記で誓ったばかりなのですが、実はすぐには仕事せず、ロンドンに戻ってからもしばらく母と遊びに出掛けちゃったりしちゃっていたのでした。
出掛けた先は、ロンドン中心部にある大きな公園、ハイド・パーク。今さらハイド・パークなんかに何しに行ったかというと、実は乗馬なんです。
どうも最近、母は日本で乗馬に凝っているようで。普段利用している鉄道の集客キャンペーンかなんかで、無料で乗馬体験できるというサービスがあるらしいんです。でも所詮、日本のしかも東京郊外で行われるものなので、狭い敷地の中でぐるぐるぐるぐる小さく回るだけ。これに不満を持った母が、明らかにモンゴルかどっかの国と場所を勘違いしていると思うのですが、「緑の草原の中を馬で駆け抜けたい」という、これまた随分と大きなリクエストを出してきたのであります。
しょうがないので周囲の知人に聞きまわったところ、ロンドンで乗馬っていったらハイド・パークでしょ、とのこと。というわけで、同公園の北側入り口の近くにある馬小屋へと向かいました。
まあ何となくは想像できていたけど、強い臭いを放つ何かによって黄土色に染まった道を通って、馬小屋へと到着。受付を済ますと、母は早速着替えを済ませてヘルメットを着用し、準備完了です。気付いたら、「よっこいしょ」と言って馬の上にまたがってた。それからこの日の指導を担当するという、これまた馬にまたがった若い女性の先生が現れて、2人で一緒に、馬に乗って歩き出しました。
母の荷物を預かった僕の方はというと、黄土色の道の上で佇んでいてもしょうがないので、この2人についていって、乗馬レッスンの通訳を買って出ることにしました。それが、地獄の乗馬レッスンの始まりだったのです。(続く)