整理ができない

By 編集部員(籠)

何の自慢にもなりませんが、整理整頓が苦手です。

最近、ちょっと忙しめの生活を送っていることもあって、自分の机まわりが無頼派作家の坂口安吾のそれみたいになってきました。

坂口安吾

生きよ、堕ちよ、机の整理なんて止めてしまえよ
(坂口安吾「堕落論」より)


思えば、新入社員の頃、当時の上司に「机の上の整理整頓をちゃんとしなさい」とよく注意されていました。子曰く、「机のきれいさと、仕事の出来具合は比例する」と。でもオフィスを見渡してみると、机が汚いのに仕事がバリバリできる先輩はいたし、その逆のパターンもありました。だからこの公式は、そもそも成り立たないと思うんです。

その辺をいまだよく分かっとらん頭の固い同僚たちが、今日も僕に、「掃除しろ、掃除しろ」と壊れた蓄音機のようにリピートしています。この前に大掃除してから、まだ1年しか経っていないというのに。

概して、記者とか編集者とか作家の机というのは、汚いもの。スライディングを繰り返して泥だらけになったユニフォームが野球選手の誇りであるように、汚い机って、編集者にとっての勲章なのです。

ということで、僕に「机を掃除しろ」って言うの止めてください。

以上、今週の社内報と代えさせていただきます。(籠)

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