シチズン・テスト一直線(後編)

2008年12月29日 By 編集部員(籠)

先週に引き続き、シチズン・テストの話題です。

流行中のインフルエンザを引きずりながら、ニュー・クロスの自宅から徒歩10分の場所にある試験会場へ。

Life in the UKテスト会場
割と殺伐とした雰囲気の通りに建つコミュニティー・センターのような施設が会場となっていました

当日、同じ会場にいた受験者は、僕含めて以下の5名。

・アジア系の30代女性(頭は良さそう、でも心が少し冷たそうなキャリア・ウーマン・タイプ)。
・東欧系、20代の男女カップル(手をつないで試験会場に来た仲良しカップル)。
・中東系、20代の男性1名(ジャージで試験会場に来てました)。
・日本人、29歳の僕(ちょっと緊張気味)。

待合室のような場所で配布された書類に名前やパスポート番号などの必要事項を記入すると、コンピューター室へと移動して驚くほどにさっさと試験が開始されました。

制限時間は45分。24問中、17問正解すれば合格というルールとなっています。「パブの一般的な終業時間は?(答: 夜11時)」とか、「英連邦って何?(答: 国家の連合体)」 などの問題はすぐに分かったのですが、約半分は、割と当てずっぽうという感じでしょうか。例えば、

「警察・救急車・消防署などへの緊急電話番号を以下の4つから2つ選べ」
①112 ②115 ③999 ④0800

とかかなり迷った(後で調べたら、正解は①と③)。999は知っていたけど、112も緊急時の番号だってことを、恥ずかしながらこの日初めて知りました。

僕が苦戦している間に、キャリア・ウーマン・タイプの女性が開始後10分ぐらいで試験を終了。それからしばらくして、中東系の男性と僕が同時に席を立ち、間もなく男女カップルも試験を終えて、皆まとめて別室へと移動しました(この時点でキャリア・ウーマンは、一足先に試験結果を受け取り帰宅していました)。

さて、いよいよ試験結果の発表です。パスポートを改めて提出し、30秒ほどおとなしく着席していると、PC画面を見つめっぱなしだった係の人が、端から順に指差しながら、「あなた合格、あなたも合格、あなたもあなたも、みーんな合格」と、なぜか少し投げやり気味に喜びのニュースを伝えてくれました。受験者4人は、お互いそれとなく目を合わせてニッコリ。全くの他人同士なのに、軽い一体感を覚えた心地良い瞬間でした。

ということで、私事で再三恐縮なのですが、シチズン・テストは晴れて合格しました。お陰様でめでたい新年を迎えることができそうです。

最後に改めてご挨拶を。今年も、英国ニュースダイジェストのウェブサイトを閲覧いただき誠にありがとうございました。来年が、皆様にとって素敵な年となりますように。2009年も、英国ニュースダイジェストを宜しく御願い致します。(籠)

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