腰は体のカナメです

2007年2月6日 By 編集部員(月)

ここ数週間、ネタにするようなことがまったくない生活を送っていました。ただ1つを除いては……。現在進行形でもあり、公開するようなネタでもないのでできれば避けたかったのですが、これ以外は見事に何もないんだからしょうがない。今回のネタはこれ、ぎっくり腰です……。

事の始まりは2週間ほど前。舞台観劇のため、足取りも軽く劇場に向かっていた私に突如それは起こりました。駅で地下鉄を待っていた私の腰にスーっと覚えのある感覚が走ったかと思うと次の瞬間、ズグウーン!! という激痛が襲ったのです。「あう!?*☆!!」となり、思わずタイミング良くやって来た電車に乗ってしまった私はその後しばらく立ち上がることもできず、ただうずくまってうなっていました。子供の頃から腰に持病を抱える私は、これまでも数回、これをやったことがあります。それでも外でなったのは初めて。おまけに今まではすべて自宅で起こり、その後は両親の力を借りていたため、独力でどうにかしなければならないのも初めてです。「やばい、これは本格的にやばい……」。痛みと恐怖でぐるぐるになっている私を乗せて、電車は無情にも走り続けます。「どこかで降りなきゃ……。って言ってもどこで!? ……よし、通っている整体にも家にも行きやすいビクトリアだ」。そう決意した私は、ビクトリア駅でどうにかこうにか這い降りることに成功。しかし立つことも歩くこともできません。2、3歩這ってしばらく休みまた2、3歩這ってしばらく休み……10分くらい経ってようやく階段が見えてきました。そう、階段……。この難関を突破しなければ、駅の外に出ることができません。恐る恐る一歩踏み出すと案の定「あんぎゃあ~!!」というような痛みが走りました。ううう……出口が遠い、とおいよう……と半泣き状態でしたがそれでも諦めず、人生最大級の努力を発揮しながら一歩一歩進んでいきました。それにしてもジェントルマンの国であるはずの英国。ちっともジェントルではありません。確かに見た目はかなりキケンな人ですが、それでも遠巻きに観察したり、チッと舌打ちすることはないだろう!! 声を掛けてくれたのは女性だけでした。

結局改札口まで行くのに1時間弱。地べたにペタンと座って整体に予約を入れ、劇場にキャンセルの連絡を入れました。「せっかくキャンセル待ちしてまで手に入れたチケットだったのに……」この期に及んでも舞台への執念を忘れない自分にちょっと恐怖を覚えます。ちなみに翌日に取っていたチケットも結局キャンセルとなりました。無念。

その後はひたすら自宅療養。ベッドで寝返りを打とうとするとズクーン!! トイレに行ってもズクーン!! 私のフラットは2階にあるので外に出ることもできず、ひたすらカップヌードルなどの保存食で食いつなぐ日々。数日後には心優しき同僚が会社帰りに、リクエストした食材と日本食ショップで買ったお弁当を手に来てくれました。あの時食べたチキン照り焼き弁当の味は忘れません、○○○さん。ありがとうございます……(泣)。

今回は何故か直りが遅く、未だに痛む腰を抱えて生活しています(歳を取ったせいとは思いたくない)。悲しいのはストレスが溜まっているのにストレス発散の舞台観賞もできないという事実。すでに4枚もチケットをダメにしてしまった……。ヨタヨタ歩くせいでまたまた怪しい人認定され、ロッキー(覚えていますか?)に吠えられまくっている私が、以前のように歩き回れるのはいつの日になることでしょう??(月)

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