母との三都物語~ロンドン→ギリシャ→ロンドン編
2008年9月23日 By 編集部員(籠)
こんにちは。まだ休暇ボケが抜けきってない(籠)です。朝からギリシャ名物のグリーク・チーズとグリーク・チョコレートをつまみ、就寝前にはギリシャ産のオリーブ石鹸で丹念に体を洗ってから床につく、というヘレニズムな毎日を送り出してからはや2週間が経ちました。今週も、母と過ごした三都物語についてご報告申し上げます。
ロンドン、パリに続いて我々の次なる目的地となったのは、イギリス海峡を越えてバルカン半島最南部に位置するギリシャ共和国。以下、旅のハイライトをさらりとお届け致します。
デルフィ、メテオラのツアー
ギリシャ入りした翌日にさっそく参加したのが、古代ギリシャの都市国家デルフィ遺跡群と、絶壁に立つ修道院群で有名なメテオラ地区を周るツアーです。そんな地名を聞いたこともないという方には、以下の写真をご覧ください。ね、奇麗でしょう?
デルフィ遺跡群です。こうやって下界を見下ろすと、自分自身がまるでゼウスになったかのような錯覚に陥ります
メテオラにある修道院の一つ。その風景を表現する言葉を持ち合わせていなかった僕は、ただ「すげえ」を連発していました
エーゲ海のクルーズ
アテネに戻った翌日に出掛けたのが、日本人の間でも大人気のエーゲ海クルーズ。それまで母の付き添い役に徹していた僕も、この日は童心にかえり、イドラ島やエギナ島といったエーゲ海の海岸沿いでの水遊びを楽しみました。またクルーズ船のデッキの上に半裸になって寝転がり、日焼けを楽しむなんていうセレブな体験を楽しんじゃったりもしました。
そして母の誕生日
お馴染みパルテノン神殿の見学などアテネ市内の散策を一日中楽しんだ後、宿泊先のホテルにある屋上レストランで、母の58回目の誕生日を祝いました。しかもキャンドルとスパークリング・ワインはホテルが特別に用意してくれたんです。なのに僕のカードがなぜか拒否されてしまい、結局支払いは母にさせてしまった……。
パルテノン神殿です。上の欠けた部分を英国人が略奪して大英博物館に飾っているとのことですが、切り取るだけでも一苦労だったのではないかと思うのです
ロンドンに戻りミュージカル鑑賞
後ろ髪を引かれながら、約1週間にわたるギリシャ滞在に別れを告げてロンドンに帰省。そして、いよいよ母の日本への帰国日が近付いてきました。最終日前日には、(月)さんお勧めのミュージカル、「Wicked」を鑑賞に。
歌も衣装も素晴らしくて非常にレベルの高いミュージカルだったのですが、実は後半部分はあまり覚えていないのです。それは母が、幕間の休憩時間中に、旅行中に撮った計471枚のデジタル写真を見ながら「思い出がたくさん溢れ出てくるようだよ」としんみり言ったから。間もなく休憩が終わったのですぐに前方に姿勢を向き直した僕ですが、再びストーリーに入り込むことがなかなかできず、その母の言葉を思い出しては涙を必死にこらえていたのでした。
ロンドン、パリ、ギリシャを周る親ばかの母親と馬鹿息子の物語は以上です。ご高覧いただきどうもありがとうございました。(籠)
不在中、迷惑かけてしまった編集部の(月)さんと(肉)さんのために、とっておきのギリシャ土産を購入しました。ありがたく受け取ってください。