眠れる獅子が過ごす日曜日

2008年8月5日 By 編集部員(籠)

先週は、いろいろと雑務が立てこんで手持ちの原稿が全く進まなかったので、周囲には「日曜日に一気に書き上げるから」と断言してオフィスを早々と去りました。もともと僕は、やり出すまでが長いけど、ここぞという火事場(=締め切り前)となれば底力を発揮する、いわば「眠れる獅子」タイプ。というわけで今週の編集日記では、そんな眠れる獅子が過ごした怒涛の日曜日の様子をご紹介します。

4:30
非常ベルで起こされる

せっかくの日曜日にも関わらず、あの独特の「ウイーンウイーン」という機械音が、早朝からフラット中にとめどなく鳴り続けていたのです。どうやらシステム障害を起こしたようで、玄関先まで下りていき、椅子に乗って天井に張り付いた装置をいろいろといじくったりしてみたのですが、なかなか直りません。あまりにもしつこいので、大元のスイッチごとオフにしてやりました。

これで警報音は止まったのですが、爽やかな日曜の朝の空気を吸いながら仕事しようと思っていたのに、気分をひどく害されてしまったのです。このような乱れた心理状態では、人の心にそっと語りかけるような、静謐な文章など書くことができません。ベッドに戻り、しばらく気持ちを落ち着かせるよう集中することにしました。

非常ベル

大元をオフにしてやりました


11:00
水漏れを発見

乱れた気持ちを落ち着かせるのに、思ったより長い時間がかかったようです。ベッドを抜け出してそろそろブランチでも食べようかとキッチンに移動すると、壁に備え付けられたボイラーから水が滴り落ちて、フロアがびしゃびしゃになっていることに気付きました。用具入れから持ってきたモップと雑巾で水をふき取り、さらにバケツを置いて水漏れ防止の用意が終わると、もう疲労困憊です。

こんな状態では、気持ちがぴんと張り詰めた、緊張感溢れる文章など書けません。美味しいブランチを食べてエネルギーを補給し、ベッドに戻って短い休憩を取ることにしました。

水漏れ

3時間で、バケツの深さが半分ほど溜まるほどの水が漏れていました


16:00
コンピューター・ウイルスに冒される

夕方まで仮眠を取ったら、体力も回復したようです。いよいよ原稿執筆を始めようとPCを起動。ところが今度はPC画面に「セキュリティ・アラート」がいっぱい出てきました。どうもコンピューター・ウイルスに感染したようで、最後には勝手に画面を閉じてしまいます。なんとか修復しようと、ファイルを整理したりして2時間ぐらい自力で挌闘しましたが、状態は悪化する一方です。

こういうときは、できないことを嘆くより、今できることは何かを考える方が大切です。そこで美味しい夕飯を食べた後はDVDを鑑賞し、イメージの喚起に努めることにしました。

PC

何だかいろいろなポップアップが出てきた自宅のPC画面


そんなわけで、まだ原稿に手をつけていません。でも、今日こそ眠れる獅子は、目覚めるはず。(籠)

Tags:
前の記事:
次の記事: