ダイジェスト編集部流「今年の漢字」

2007年12月25日 By 編集部員（籠）

いつもご愛読いただいている英国ニュースダイジェストですが、本誌は今週、発行をお休みさせていただいております。次号は2008年1月4日発刊となっておりますので、それまでお待ちくださいね。そして何とかそれなりに毎週続けてきたこの編集日記も、2007年における更新は今日が最後となります（クリスマスの日も休まずUPしてくれるスタッフの皆さんに感謝）。

年末になると、日本のメディアでは今年1年を振り返る企画がたくさん出てきます。中でも気になったのが、日本漢字能力検定協会が実施している「今年の漢字」。その年における日本の世相を象徴するような漢字を一文字選ぶことになっているみたいですが、2007年の漢字は「偽」になったんだそうな。

食品偽装問題やテレビ番組の捏造問題が発覚したことを受けてとのことですが、何万個も存在すると言われている漢字の中で、何もあえてこんな安直で悲観的なものを選ばなくても、と思ったのは僕だけでしょうか。しかも過去の例を見ると「災（2004年）」、「戦（2001年）」、「末（1999年）」、「毒（1998年）」、「倒（1997年）」と、まるでハルマゲドンが目前に迫っているかと思うほどのネガティブっぷりです。

そこで我ら英国ニュースダイジェスト編集部員が立ち上がりました。英国の世相については先週号の「2007年ハッピー・ニュース」で既に特集したので、今日は編集部の皆さんそれぞれにとっての2007年を直筆の漢字で振り返ってみましょう。ついでに皆さん、今年もよく働いてくれたので、僕からそれぞれクリスマス・プレゼントを贈呈していきたいと思います。

まずは顔がロンドン占いの大英博物館に似ている（月）さんから。

今年も一年、どんなに忙しくても週1～2回は観劇に勤しんだ私。極力安いチケットを押さえてはいるものの、最低でも20ポンド前後×月4（～8）回×12カ月イコール……、止めましょう。来年は仕事と絡めて経費で行くか、すっぱり手を切って豪華フラットに引っ越すかのどちらかな。

人事部のみーなーさーまー。職権乱用を企んでいる人がここにいます。（月）さん、減給処分を検討してもらうので、とりあえず豪華フラットには手を出さないでおいてください。代わりに僕からクリスマス・プレゼントとして、格安物件情報が満載の雑誌「Loot」を差し上げます。ありがたく受け取ってください。

次は今年、ハロウィンの仮装でデザイン部の勝見さんと共に大きく減点された（肉）さんの作品です。

異常なほど紆余曲折の多い年だったけど、なんとかなった……ということで、「為せば成る」。そして「為さねば成らぬ」という言葉が、胃にブラック・ホールを創ってしまうほどの緊張感を常に与えてくれる週刊誌の編集部にはぴったりすぎです!

（肉）さんはオフィスで仮装なんかするほど図太い神経を持っているくせに妙に繊細なところがあって、締め切りの重圧を感じて朝吐きそうになったりしていたそうです。そんなあなたへのクリスマス・プレゼントは胃薬です。

次は（東）さん。

私の2007年は「動」。この一言に尽きます。普通は4年ぐらいかけて経験すればいいことを、なんだか一気に大きな転機が続きました。あまりにもめまぐるしく、いったい自分の身に何が起こったのかよく分かりません……。ジェット･コースターに乗っている感じ。来年は、地に足をつけて生きたいです！

ジェットコースターのような1年って、（東）さんの身に一体何があったんでしょう。何か怖いので聞かないでおきます。クリスマス・プレゼントは何をあげれば良いか思いつかなかったので、とりあえず昨日、机の中を掃除している間に出てきたヘンテコなクマの置物をもれなく差し上げます。

ちなみに僕にとっての「今年の漢字」はこれです。

食生活が乱れてメタボリック気味なので腹筋を鍛えるようになったから。あと今までは二日酔い知らずだったのに、翌日はすぐお腹をこわすようになるほどお酒に弱っちくなりました。つくづく腹を意識した１年でした。

威勢良く始めた割には、実際やってみるとこの「今年の漢字」作るのって結構難しいですね。編集部4人の漢字を並べると「観成動腹」。出来具合としてはちょっと微妙ですが、まあ「偽」よりはましなんじゃないでしょうか。

それでは皆様、良いお年をお過ごしください。また来年も英国ニュースダイジェストを宜しくお願い致します。（籠）