もうすぐクリスマス! クリスマスと言えば……
2006年12月5日 By 編集部員(麟)
12月になり、街はすっかりクリスマス一色になってきました。 もう12月だというのに、たまにTシャツ姿で歩くツワモノも見かけるくらい今年は割と暖かく、また、どんよりとした雲の合間に爽快な青空が顔を出したりする日もあるせいか、あまりクリスマスという実感は沸きません(毎年同じ事言ってる気もしてきた)。そうは言っても、オックスフォード・ストリートなどの主な通りやデパートなどは、クリスマス商戦が繰り広げられ、ライト・アップもきらびやかです。
しかし、どのデコレーションもどこかで見た記憶が……。 そう、どこのショップもストリートもよくよく見渡してみると、毎年同じライト・アップ・デコレーション(と言うのでしょうか?)を使っているようです。確かに1年ポッキリの使い捨てと言うのはもったいないけれど、なんだかつまんないな~と思うのは私だけでしょうか? 例え新品で揃えなくても、エジンバラのどこそこ通りやマンチェスターのどこそこ通りで使われているであろう物とスワップしたりして、道行く我々の目を楽しませて欲しいな~と思うのであります。
さて閑話休題。
ここでクリスマスにちなんだ勝手な連想ゲームを一つ。
「クリスマスと言えばショッピング」
「ショッピングと言えば人ごみ」
「人ごみと言えばスリ」
そうです、この間スリに遭ったのです(長い前置きでしたが、ここに持ってきたかったのですよ)。 在英7年弱の間、いえいえこの世に生を受けてから○十○年の間、スリ、置き引き、強盗といった犯罪からはまったく無縁でいられたのですが(スリに遭いそうになったことはあります。相手は子供でしたが容赦なく手をはたいてやりました)、とうとうその運も尽きたようです。ガクン。
バスに乗車する際などにモタモタして獲物の行く手をブロックする係と後ろで実行する係に分かれたスリについては聞いたことがありました。が、私はまさにこの状況でやられてしまいました。知識と言うものは時に役立たずであります。
その時の状況を再現します。 場所は、トッテナム・コート・ロード駅前のバス停。 バスに乗ろうとする私の前には、使えないオイスター・カードを何度もタッチインする男が1人、 そして後ろで「あ~何やってんだよ」とイライラする私、そして私の後ろには獲物を待ち構える男1人がいたのです(バス内部のCCTVにはこの3人が絶対に映っていると思います)。私がふと振り返った時に後ろの男のプラスティック・バッグ(スーパーのではなく洋服を買ったときなんかに入れてくれるような大判の袋)が私のバッグに不自然に重なってたので、「なにこの人?」と思ってその男を見たら、そいつはやけにおどおどして何か言ってきたのです。しかし残念なことに、「スリ」と言う言葉はその瞬間の私の辞書には存在していませんでした。私はただ「変な人」と思っただけで(自分の能天気加減が悔しい!)、ちょうどその時に前の人が諦めてバスを降りたので、バスに乗車しました。そしたら、並んでいたはずの後ろの男までバスから降りるではないですか! その時に初めてピン!と来たのだけど、私がバッグの中身を調べている瞬間にバスの扉はあえなく閉まってしまいました。そしたら案の定というか、やっぱりというか「な、ない!!!!!」。運転手さんに扉を開けてもらってバスを駆け下りたは良いが、夜9時頃のあの界隈でそれらしき男どもを見つけることはほぼ不可能……。ガクン。スリ集団というのは、足がつかないように金目でないものはすぐ捨てると聞いたことがあるのでので、恥かしさをこらえ、近くのゴミ箱パトロールも敢行しましたが出てきませんでしたね。クヤシ~!
みなさん、バス乗車時に使えないオイスター・カードを持ってる人が前にいたら、カバンをギュッと握り締めましょうね!