ミッション・コンプリ-ティド

2007年1月2日 By 編集部員(麟)

新年明けましておめでとうございます。日本に帰省された人、英国でクリスマス・新年を迎えた人、人それぞれのホリデーを楽しまれたことと思います。

ワタシの今回のホリデーはとってものんびりしてました。というのも、約10日ほどの休暇中、日本からやってきた友人の「ロンドン観光アテンド」(日程は異なるものの来訪者が多い年末だった)と一応の「クリスマス・ディナー」とほんのちょっぴりの「セール攻略」をこなした以外はほとんど家で過ごしたからです。しかし家で過ごした割には、テレビ鑑賞率は普段よりも格段に低く、クリスマス恒例のクィーンズ・スピーチも、すごかったらしい大晦日の花火もすべて見逃す羽目に……(トホホ)。でも、それでいいのです。なぜなら、このホリデー期間中に自分に課したミッションが、1)積ん読になっている本を読むこと、2) クロゼットの整理をすること、だったからです(お陰でロンドンにいる割には、かなり世間離れした休暇となりました)。

では、まずはミッション2から解説を。自分のだらしなさを露呈するようでお恥ずかしいですが、私のタンスの中には、アイロンをかけずにシワシワのまま吊られているシャツや、ボタンが取れたまま放置されている服、裾がほころびたまま放置されているパンツなどがたくさん入ってます、いや、ました。そんな中途半端に着られない洋服が多かったのですが(こういうのって着ようとする直前に気付くのですが、大抵そういう時は急いでいて直す時間がないんですよね。で、結局そのまま放置)、年が明ける前にこれらをすべてキレイに片付けようという魂胆だったのです。ええ、ブルドーザーのように片付けましたよ。埃のかかった裁縫道具を取り出し、ボタンつけ&裾上げをやり、シャツにはアイロンをかけ(女性用のシャツって何であんなにアイロンがけしにくいんでしょうか?)、2年以上着てないものはチャリティー・ショップへ、ドライ・クリーニングが必要なものはクリーニング店へ持っていきました。高いクリーニング代のお陰で財布がカナリ軽くなったものの、ワタシは自分で決めたルールを達成することに喜びを見出す人間なので、「片付けた」という事実だけでもう大満足。その上、ブラックホールのようなクロゼットから「こういう服もあったなぁ」という掘り出し物(?)を見つけ、ご褒美をもらった気分。もう自己完結の世界です。

さて、次はミッション1の解説。英語の本ってデザインが素敵なものが多いので、本屋に行くとジャケ買いをしてしまうのですよ、ワタシは。そういう「ジャケ買い本」は我が家へ着くと読まれることなく、本棚へ直行する運命を辿るのですが、本はやっぱり読むもの。この休み中に読んでやるぞと、本読みマラソンを開始したのは良いものの、長年集めた積ん読本をすべて制覇するには10日は短すぎます(よってこのミッションはまだ進行中です)。とりあえず各々の本をパラパラとめくり内容把握に努め、面白そうなもの、そうでないものに分け、面白そうなものから手をつけることに……。普通の人はこれらの段階を本屋で済ませ、面白いと思うものだけを買うはずですが、もともとビジュアルに惹かれたので、ワタシにとってそれらの内容は二の次なのです。つまらないと思った本は、本棚に戻り「装飾本」としての人生をまっとうしてもらうだけですから……。が、やはり数あれば良書も含まれているものですね。すでに積読の中からキラリと光る1冊に出会いました。それは、禅をテーマとした本で、そこに書いてあることは、「1日1日を丁寧に生きる」といったような本当にごくごくシンプルで当たり前のことばかり。だけど、この当たり前のことを常に意識して生きている人は少ないと思います。もちろんワタシも出来ていないほうの人間。この本を通してワタシが立てた2007年の抱負は「過去に囚われず、未来を憂えることなく、目の前の事柄にフォーカスすること」。なんだか曖昧な感じもしますが、まずはこの基本をマスターしたいと思います。

皆さんの2007年が素敵な1年になりますように。(麟)

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