暑い…
2006年7月25日 By 編集部員(麟)
暑い日々が続いています。英国の夏といえば「涼しく過ごしやすい」ものだったはずなのに、年々暑くなるこの傾向は終わりそうなく、温暖化の影響をひしひしと感じます。
照りつける太陽のせいか、水不足によるテムズ・ウォーターの散水禁止令のせいか、青々としているはずの公園の芝生もなんだか枯れて茶色になってしまっています。タイガー・ウッズが優勝したゴルフの全英オープンでも、グリーンが物悲しい茶色でしたね。あまりちゃんとした記憶はないのですが、例年は夏でも公園の芝生はもっと青々していた気がします(それとも記憶の中の芝生は常に青々としているものなのでしょうか?)。
さてさて。英国の夏は湿度が低いため、日本に比べるとまだ過ごしやすいのかもしれませんが、さすがに気温35度近くなると、冷房の効いた涼しい場所に行きたくなります。しかし、暑いとはいえど短い夏なので、ほんの数週間のためだけに設備投資するのがもったいないのか、過去の「涼しい英国の夏」の余韻に浸りたいのか、温暖化防止を考えてのことなのか分かりませんが、英国では冷房設備が整っている場所が多くはありません。ここで暑さのあまり文句を言いたくなるのだけど、ちょっと頭を冷やして考えてみると、冷房をつけて今を涼しく過ごせても、来年は? 再来年は? 5年後は? 10年後は? という疑問が残ります。冷房は、年々暑くなっていく温暖化スパイラルを加速させるだけ(もちろん冷房以外にも温暖化の原因はたくさんありますが)。 温暖化がもう止められない現象だとしても、少しでもその進度を遅らせるために、一人一人がちょっとの我慢をしなくてはいけないのでしょう。
ただ、1つだけわがままを言って良いのなら、地下鉄とバスだけはどうにかして欲しいものです。冷房が無理でも、せめて窓を全開にできるように出来ないものか? 車内に風が吹き込むだけで、暑さのあまりイライラ度が200%に到達した人々に笑顔が戻るような気がします。ふー、それにしてもアツイ。