2021年のクリスマス、スタッフはこんなことを楽しんでいます – 現地レポート

今年も気づけばもう12月。

ロンドンの街中ではイルミネーションが輝き、クリスマスのディスプレイがあちこちに見られ、おお、今年もこの季節がやってきたなあ! と感慨にふけっております。

イギリスではこの1年でコロナの状況が落ち着いたり、また変に盛り上がったりを繰り返しておりますが、なんせ2年弱この状況なのでアップダウンそのものに国民が慣れてしまい、意外と穏やかに過ごせております。

さて、そんな物理的にも伝統的にもフェスティブな毎日を弊社スタッフはどのように過ごしているのでしょうか。秋の思い出に続き、クリスマスらしいこと、冬らしいこと、何して楽しんでますか〜? を聞いてみました。

①ミンス・パイとウイスキー(Iさん)

クリスマスの楽しみといえば、フェスティブ気分を味わえる「食」もその一つ。お菓子であればイギリスにもクリスマス・プティング、ジンジャー・ブレッドなどいろいろありますが、ここ数年は「ミンス・パイと一緒にウイスキー」という組み合わせにハマっています。正直、以前は甘すぎるミンス・パイが多くて、そこまで好きではなかったのですが、ここ最近は人気ベーカリーやレストランがこぞってミンス・パイを販売。スーパーマーケットでもなかなか美味しそうなミンス・パイを購入できるようになりました。

今年は既にWaitroseのミニ・ミンス・パイ、Warren StreetにあるMiel Bakeryのフルーティーなミンス・パイ(具がごろっと大きめ)、そして写真のHeston from Waitroseシリーズのミンス・パイの3種類をいただきました。どれも甲乙付け難く、とても美味しかったです。

鬼才ヘストン・ブルメンタールの今年のミンス・パイはキャロット&キャラウェイのショート・クラストに、ブドウ、キャロット、クレメンタインにクリームシェリーが少し入ったもの

ミンス・パイはサクサクの生地にミンス・ミートと呼ばれるドライ・フルーツ&スパイスが詰まったお菓子なので、スモーキーなウイスキーよりはハイランドやスペイサイドあたりのフルーティーでやや甘味のあるウイスキーがとても合います。

普段はスモーキーなウイスキーを愛飲している私も、ミンスパイといただくときは断然フルーティなウイスキーと合わせます

ストレートで飲むのはキツいと言う方には、紅茶にちょっとウイスキーをたらすのもおすすめです。

②クリスマスの朝食(Aさん)

毎年、年末年始は日本で家族と過ごすのが定番でしたが、コロナ禍ではそうもいかず。去年はロンドンから1ミリも外に出ませんでした。その代わりに、近所のポルトガル食材店で購入したパネトーネとパォン・デ・ロー(Pão de ló)をクリスマス休暇中の朝食にする、新しい習慣ができました。パネトーネは大変豪華なマロン・グラッセ入りで、何日かかけて完食。一方パォン・デ・ローというのは、ふわふわしたスポンジ・ケーキのようなもので、ポルトガルらしい優しい素朴な味わいでした。お店の人によると、「クリスマスにも食べる」「クリーム・チーズを塗るとおいしい」とのことだったので、クリーム・チーズと一緒に食しました。ケーキの甘さにチーズのしょっぱさが加わり非常に欧州らしいバランスの、高カロリー朝食になりました。

去年のパネトーネ

栗がゴロゴロ入っているわけではありませんでした

パォン・デ・ロー

それが去年。今年も12月になったとたんにあちこちでパネトーネやパンドーロが目に付くようになりましたね。先日、どうせ今年も日本へ行けないのだから、と言い訳して自分専用にするには気が引けるような立派なパネトーネを揃えました。それも2つも。マロン・グラッセ入りと、レモンクリーム入りです。どうせなら中に何か特別なものが入っている方が良いと思ってしまうのはきっと素人なのでしょうが、ともかくこれからしばらく、濃いブラック・コーヒーと共に毎朝食べていくつもりです。密やかな楽しみ。

今年のパネトーネ1

今年のパネトーネ2

③イギリスのクリスマスは早い!(Yさん)

私はイギリスのクリスマスを満喫しようとイルミネーションを見に出かけたり、クリスマス限定のお菓子を食べたりしています。早いうちからスタートしないと見て回れないほど、食べきれないほど、いたるところでクリスマスを感じられるイギリスが好きです。

去年までは、やっぱりクリスマス間近まで待たないとという気持ちがどこかにあり、結果やりたいことが多すぎて楽しみ切れなかったので、今年は「郷に入っては郷に従え」。現地の人のように11月上旬から早々にクリスマス気分を味わっています。

今の楽しみは、各スーパーやマーケットでミンス・パイを買って食べ比べをすること。そしてアドベント・カレンダーを毎日開けること。友人と交換したチョコレート・バージョンとハーブティー・バージョンを開けることが毎日のちょっとした楽しみです。

④クリスマス気分と物欲(Eさん)

11月中旬頃からロンドン内のあちらこちらでもクリスマスのイルミネーションがみられるようになり、とても華やかです。最寄りの駅から自宅までの道も照らしてくれ、いつもと違う道のように感じます。

自宅にはクリスマスらしいデコレーションが何もないのですが、去年買おうと思いつつ、迷いすぎて売り切れてしまったランタンを今年は購入したので、思い切ってプレゼントなどでいただいて大事にとっていたキャンドルに火を灯しました。

気がついたらキャンドルはコレクションになってしまっていて、勿体無くて使うことができずにいたのですが、収納スペースも限られているので、今年は考えを改めることにしました。

ゆらゆらと揺れるろうそくの灯りを見ているだけで、何だか気分も落ち着いてリラックス効果もあるような?!
また一年思い続けて購入したランタンは、とても重宝しています。もしキャンドルを倒してしまったら?などの余計な不安を解決してくれる大事なツールとなっています。

最近は、キャンドルホルダーがとても気になるようになってしまい、物欲に駆られますが、家の中を見回して置き場所を考えては諦める、の繰り返しです。足るを知ると偉人の言葉を思い出しつつ、今のところ物欲をコントロールしています。

⑤冬のアクティビティ(Hさん)

イギリスの冬といえば、

・激寒で日照時間がかなり短い(日没は3pm~4pm)
・それ故、体内で生成されるビタミンDや幸せホルモン「セロトニン」が不足→スーパーや薬局から、ビタミンDのサプリメントが棚からなくなる

で有名ですが、気分が落ち込みやすくなる時期である一方で、冬限定の楽しいアクティビティも多数あります。

それら3選を、下記にご紹介いたします。

#1 Winter Wonderlandでホットワイン(mulled wine)を嗜む
冬になると、ハイドパークに突如出現する、超巨大遊園地&クリスマス・マーケット「ウィンターワンダーランド」。今年はコロナの影響で、入場制限がかかったりと、前回の2019年よりも少し規模が小さくなった印象でしたが、中に入ってみると依然と変わらぬ賑わいを見せてました。ジェットコースターなどのアトラクションに乗るのも良いですが、ドイツビール・ホットワイン・ホットサイダーなどを片手に、プロの演奏家・歌手のステージに行き、音楽を嗜んだり、はしご酒できるのは激アツです。

#2 屋外アイススケート場
博物館やLondon Towerの横(2021年はやってないらしいです)などロンドンの色んな場所で、アイススケートができるようになります。
歴史ある建築物を横目に、ライトアップされたスケート場を滑るのは爽快です。

#3 街に広がるクリスマス・イルミネーション
oxford street / carnaby street / covent gardenなど様々なところで、街全体、煌びやかなイルミネーション・装飾が施されます。イルミネーションの一部には、スクリーンが搭載されていて映像が流れたり、右から左へ文字が流れる仕組みになっている電光掲示板のような装飾もありました。

番外編
#4 Bike Pub
冬限定ではないのですが、面白そうでいつかやってみたいなと思うのは、「Bike Pub (Party Bike)」です。ざっくり言うと、10人ぐらいが座れる小型の動くパブで、ビールを片手に、乗客皆でペダル漕ぎながら、車道を進んでいきます。
いろんな民間会社が提供しているツアーのようで、1時間一人当たり £25 – £45と結構お高めで、飲み物も各自持参だったりします。
oxford circusのような繁華街も進んでいくので、後ろの車が渋滞したりする可能性もあり、少し気が引けますが、乗客はかなり楽しんでいるご様子。
飲みながら、エクササイズもできるので一石二鳥? いやクリスマスのイルミネーションを楽しみながら、進んでいけるので、一石三鳥ぐらいありそうですね。

⑥キラキラのクリスマスの街並み(Kさん)

先日パブに行った際、モルドワイン(イギリスではスパイスの入ったホットワインのことをこのように呼びます)始めたよ! と冷やし中華始めました的なノリで言われたのでついつい注文してしまいました。ミンス・パイ付きです。このセットをいただくと、今年もクリスマスがやってくるなぁという気分になります。と言っても、これは11月になって間もない頃の出来事だったのですが……! 英国人がいかにクリスマスに本気なのかを毎年思い知らされます。

そんなガチ勢たちの創り出す、ロンドンのクリスマスの景色をハンティングするべくいざ街へ! 1年の内のこの時期だけ見られる風景は、まるで魔法にかけられたようにきらびやか。イルミネーション巡りをして来たので、その様子を動画にしてみました。キラキラのロンドンを感じていただけると嬉しいです。

⑦自然の中で楽しめること(Mさん)

According to the astronomical seasons, September 22nd marks the official end of summer 2021. We can already witness leaves turning into beautiful red and brown. These are the true signs of the nature that the summer has ended and autumn has set upon us. The days are generally shorter and colder and less things to do. But with the tips mentioned below, you may have more pleasant Autumn than before.

Just a few miles away from London’s hustle bustle, You can discover numerous parks, gardens and palaces. For jogging, walking or picnicking, almost every green space is perfect!

Enjoy the view over London in an autumnal evening atmosphere. From several vantage points of many famous sights you have an incredible view over our capital and can take fantastic pictures.

If you’re in the mood for rummaging, London’s weekend flea markets are just the thing for you. There you will find an unbelievable variety and you can get bargains everywhere.

⑧生のクリスマス・ツリーを買った(Sさん)

毎年この時期になると、街中に「クリスマス・ツリー売ってるよ」の看板が増え、ガーデン・センターや道端で巨大なクリスマス・ツリーを販売するようになります。軍手をした屈強なおじさんたちが木を売りさばく様子は、正月のしめ飾りを販売するあの感じにちょっと似てます。

去年はスーパーで買った小さめのもみの木でクリスマス気分を味わいましたが、今年はドーンと巨大なもみの木を買うことにしました。

寒空の下、モリモリしてるモミの木たち

大きさによって価格帯が決まってるのですが、同じ価格帯でも木によって美しい〜貧相など枝ぶりがかーなーりバラバラ。そんなわけで買い物客もみな木しか見ていないので、急に目の前に知らない人がにゅっと現れて、「あ、ソーリー」みたいな感じになります。いろんな角度から眺めたり、比べるために歩き回り、あーでもないこーでもないと言いながら、最終的に納得のいくツリーを手に入れることができました。

飾り付けに2時間くらいかかった

この大きさで50ポンドなので、結構お得な買い物だなと思いました。外ではあまりわからなかったのですが、部屋におくと高さ2メートルの存在感を急に主張してくる(笑)。同時に室内は爽やかなモミの木の香りでいっぱいになり、なんだか森の中にいるみたいでエンドレスにスーハースーハー。この癒やし特典はかなり大きいです。

ああ、ええ香りじゃあ……こんなに心が満たされるならもっと前から買ってみればよかったです。

 

いかがでしたでしょうか。

寒さに負けず、クリスマス前からクリスマスを満喫するのがイギリス流の楽しみ方。

皆さま素敵なクリスマスをお過ごしください!

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