大英博物館のペルー展は愛くるしい動物の宝庫だった!

新年あけましておめでとうございます。(葛)です。

相変わらずコロナと二人三脚な1年になりそうな予感がしていますが、みなさまどうぞ体調には十分お気をつけて、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、この正月休み、皆さんはどのように過ごされましたか?
家にいたり、のんびりしたり、人とあったり、神社にお参りに行ったりされたのでしょうか。

私は食べる・寝る・ゲームするの無限ループでお休みを大満喫しておりました。

そんな廃人が唯一出かけた場所が大英博物館のペルー展
ペルーといえば個人的にマチュピチュ、ナスカの地上絵、インカ帝国などなど冒険心がくすぐられるワードが並ぶ国のイメージなんですが、このエキシビションもなんかよくわからんが神秘的だ〜と思うコレクションがズラアアアアと並び、壮観でした。

エキシビションの主旨は、

Step into the vibrant world of Peru and discover how people have thrived for millennia in one of the most complex and challenging environments on the planet.

Marking Peru’s bicentennial year of independence, this exhibition highlights the history, beliefs and cultural achievements of the different peoples who lived here from around 2500 BC to the arrival of Europeans in the 1500s, and their legacy in the centuries that followed.

南米ペルーの独立200周年を記念し、ペルーがどのように繁栄してきたのかをたどる展覧会で候。アンデス山脈に位置するペルーは決して住みやすいとは言えない自然環境ではござるが、紀元前2500年から、16世紀に欧州から人々が移住するまで、数世紀にわたり独自の文化を積み上げて参った。今回はその美しい遺産の数々をご紹介いたす。(意訳)

で、訪問前はなんか仰々しいなあと思っていましたが、実際行ってみたらあのテーマはなんだったんだってなるくらい動物をモチーフにしたアイテムがかわいくて悶えました。

険しいアンデス山脈に位置するペルーですが、西は太平洋、北はアマゾンの熱帯雨林がある、超自然豊かな場所なんです。この魚ボールは実用性もあり、そんな豊かさをイラストで表したものだそう

↑これが紀元前100年〜後650年に作られたものらしいですが、全然現代味を感じませんか?

鹿(下)と鹿×人間(上)の入れ物。アンデス地域では古くから鹿がすごい力がある神秘の動物とされていて、その血や胃石を最高の薬として使用していたそう。拝み倒すあまり、人間と掛け合わせて新しい人獣を作っちゃった、ってのが上の陶器のようです

 ∩∩
(•ᴗ•)

砂漠地帯にアートの一つとして表現された人喰いクジラは、時にこのように陶器で表現されたことも。ちょっとキャラクターっぽいこのクジラは豊饒な海を表しており、体には人間の顔が刻まれ、手にはナイフを持っています。まるで人間との戦いに勝ったかのようです

か、かあいいものばっかじゃないか!!!

エキシビションではこれらのようなかわいらしいコレクションだけでなく、
・人間を埋葬する時に遺体を包むのに使った豪華な織物
(これだけ豪華なら生まれ変わった先でも恥ずかしくなく元気に生きてけるよな、がんばれよ的な感じで、織物以外にもアクセサリーや陶器やらいろんなものを一緒に埋葬したそうです。優しい)
・コカの葉っぱを入れるためのバッグ
(20世紀の本物のコカの葉っぱまでご丁寧に展示)
・特別な儀式で使ったとされる腕と拳型に仕上げた骨のヘラ
(は?って感じですが、このあたりは神秘のペルーってことで許してください。本当になんだこれな形をしています)

などなど、めちゃめちゃコンディションの良い心くすぐられるコレクションがいっぱいでした。摩訶不思議なものが好きな方、ぜひおすすめです!

このエキシビションは2022年2月20日まで、大人15ポンド、ドネーション込みで20ポンド、学生は13ポンドとなっております。チケットは事前予約制ですので、ぜひサイトから購入していただき、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

黄金のラマも待ってまーす

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