女性参政権獲得から100周年を祝う大行進が開催

先週末6月10日、女性の参政権獲得から100年を記念するアートプロジェクト、「PROCESSIONS(行列)」が、ベルファスト、カーディフ、エディンバラ、そしてロンドンで同時開催されました。

PROCESSIONS 2018
https://www.processions.co.uk

ロンドンでの行進に遭遇したので、当日の様子を画像でお伝えします。

お天気に恵まれた日曜日、多くの女性はもとより、男性も子供も参加し、終始とても和やかで楽しい雰囲気の行進だったようです。

女性参政権100周年

My Vote really makes a DIFFERENCE – パーラメント・スクエアの横断幕

このプロジェクトでは、女性参政権運動を率いたサフラジェットたちの伝統にならい、手作りのバナー(布製の旗)100枚が募集され、100のコミュニティが手作りバナーを掲げ参加しました。

この三色にはそれぞれ、紫(尊厳)・白(純潔)・緑(希望)を象徴しています。(紫・白・緑という順序に決まっているそうです)

いろいろなデザイン、ユーモアのあるスローガンもあって、見ているだけでも楽しいです。

女性参政権運動

「インクルージョン」が表された大作

バナー

女性参政権100周年

バナー

女性参政権100周年

リーズやコベントリーなどから参加した方々もいらっしゃいました

これからの社会を作っていく子どもたちが、「女だから」「男だから」といった理由で、将来の夢を諦めたりすることがないようという次世代へつなぐスローガンも見られました。

子供たのバナー

子どもたちも「Science for All」「Free to Choose」の旗を掲げて行進!

こちらは、今年4月にパーラメント・スクエアに建てられたミリセント・フォーセットの像。参政権運動はもとより、女性の大学就学にも力を入れ、ケンブリッジ大学のニューナム・カレッジ設立にも貢献しました。みなさん、この像の前で記念撮影をしていました。

ミリセント・ギャレット・フォーセット

パーラメント・スクエア

紫・白・緑の旗に飾られた国会議事堂前のパーラメント・スクエア

ちなみに、官庁街ホワイトホールには第2次世界大戦の女性従軍者の記念碑が2005年に建立されています。

ホワイトホールにある女性の記念碑

The Women of World War II

今年は、他にもいろいろなイベントが予定されていますので、機会があればご覧ください。

 

● サフラジェットの活動や歴史については、英国ニュースダイジェストでも取り上げました。

テロリストと呼ばれた女性たち – サフラジェットが戦い、遺したもの
http://www.news-digest.co.uk/news/features/16117-womens-suffrage-movement.html

女性が参政権を得て100年 – 英国初の女性議員 ナンシー・アスター
http://www.news-digest.co.uk/news/features/17307-nancy-astor-the-first-female-member-of-parliament.html

社会運動家 パンクハースト氏インタビュー – March4Womenリポート
http://www.news-digest.co.uk/news/features/16164-helen-pankhurst-interview-and-march4women.html

 

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