駆け出しの(扇)が「きゃりーぱみゅぱみゅ」を少し語る
By 編集部員(扇)
こんにちはこんばんは。編集部の(扇)です。今回お届けするのは今日本で、いや、世界で人気となっている「きゃりーぱみゅぱみゅ」のロンドン公演・・・・・・それ自体ではなく、彼女に関する勝手気ままな考察を、彼女のライブに集まったファンたちの写真とともにお送りします。え、ライブのレポートですか? チケット・・・・・・手に入りませんでした(泣)。
とかく、まずこの噛みやすそうな彼女の名前が話題になりますが、口に力を入れずに発音すると結構すんなり言えます。噛まないようにと力みすぎると、逆に噛みやすくなります。あと、某ネコ型ロボットが秘密道具を紹介するときのような感じで言うと噛まないなんて話もあります。ちなみに公式サイトによると、本名は「きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ」です。
近年、「アキバ系」と呼ばれる日本のサブカルチャーが世界のいろいろなところで話題となっているのはご存知の方も多いと思います。その中心はアニメ、漫画、ゲーム、そしてアイドル。最近ではアキバ系アイドルのニュースが英国でも報道されるなんてこともありました。
では、きゃりーぱみゅぱみゅもまたアキバ系アイドルなのかというと、これは全く違います。彼女はアキバ系ではなく「原宿系」。元々ティーンズ向けのファッション誌でモデルとして活躍しており、「KAWAII」を合言葉とした「原宿系」といわれるファッション・カルチャーの中で、彼女はカリスマ的な存在。つまり、彼女のファンの中心は「女の子」であるということが、コンサート会場が男性で埋まるアキバ系アイドルとは明確に異なります。ブログに自身の変顔を惜しげもなく披露する奔放さも女子人気の一因です。
きゃりーぱみゅぱみゅの世界的な人気に火をつけたのは、代表曲「PON PON PON」のミュージック・ビデオでした。中田ヤスタカ(音楽)、増田セバスチャン(美術)など、現在の日本のポップ・カルチャーの最前線を走るアーティストたちが共同して作り上げた映像作品。その中にあって、奇抜さやちょっとしたグロさもすべて「KAWAII」と言わせる説得力を持つ、きゃりーぱみゅぱみゅのカリスマ性(と変顔)。こうしたファッションの集合体が、インターネットという簡単にアクセスできる環境に置かれたことにより、日本のポップ・カルチャーに飢えている日本国外の人たちの間で、彼女に関する話題が急速に広がったのではないかと考えています。
語りだすと長くなってしまう性格なのでこの辺で終わりにしますが、とにかく覚えておいてほしいのは、「きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅ」が本名だということです。それでは。(扇)