本当にあった怖い話2009 ~後編~
By 編集部員(籠)
先週の話の続きです。
無礼な警官に追い払われてしまったので、仕方なく、上階から事の成り行きを見守ることにしました。
どうやら、我が家に侵入してきた男女1組の警官たちは、裏庭にいる同じく男女1名ずつの不審者たちと話しているようです。40代ぐらいのいわゆる西洋人女性と、30代ぐらいの国籍不祥の男性。いや、話している、というか、婦人警官だけがヒステリックにわめいていた、と言った方がより正確かもしれません。で、不審者であるはずの40代女性が、このヒステリック警官を必死でなだめている。挙句の果てに、不審者カップルに玄関まで見送られながら、この警官2人は、帰っちゃった。
裏庭の不審者になだめられる、ガムくちゃくちゃの汚職警官とヒステリックな婦人警官。しかもその不審者たちは、警官たちを見送った後、何事もなかったように2階の部屋に入っていくのです。おいおい、と思って慌てて彼らを捕まえて話し掛けてみても、不審者の男は「俺はこの家の住人。誰にも迷惑かけていないんだから放っておいてくれ」と言い捨てて、すぐドアを閉めちゃいました。残された僕は、茫然自失。
地階に降りてジェームズ君と話してみると、最近、2階に引っ越してきたばかりのカップルが、この日は随分と派手な喧嘩をやらかしたよう。裏庭でものすごい怒声を響かせていたそうで、どうも近所の人かなんかが、警察に通報したらしい。すぐに現場に駆けつけたものの、痴話喧嘩に付き合わされて嫌気が差した警察は、僕に八つ当たりしたのではないか、とのことでした。別に僕に八つ当たりしなくてもいいんじゃないかって思うんだけど。
「本当にあった怖い話2009」はこれで終わりです。えっ、中途半端ですか。別に怖くなかったですか。すみません。
ついでに取って付けたような形になり恐縮ですが、編集日記の次回更新時には、新しい年を迎えていることになります。今年もこの編集日記、適当なことばかり書き流すだけで一年が終わってしまいました。こんなしがない日記にも、読者の皆様から感想メールなどをお寄せいただき、とても嬉しかったです。
また来年、仕切り直しましょう。どうか良いお年を。(籠)