本当にあった怖い話2009 ~前編~(超訳付き)

By 編集部員(籠)

昨年、怖い出来事が起きたロンドン南東部ニュー・クロスにある我がフラットにて、今年も新たな事件が発生しました。

夜11時頃、フラットに戻ると、廊下に2人の警官がいたのです。裏庭にいる誰かに向かって、何やら話している。

police

さすがに現場写真を撮ることはできなかったので、イメージ図でご勘弁を

自宅に、警察がいる。地階に住んでいるジェームズ君(もし我が家の作りにご興味を持っていただける方がいらっしゃいましたら、このリンクをご参照ください)も、自分の部屋から顔だけ出して、困惑した表情を浮かべています。

しかも、男女1名ずつ計2名いる警官のうち、男の方が、横柄というか、失礼極まりないのです。そのとき交わした会話の様子を、超訳付き(日本で昔、シドニー・シェルダンなんかの翻訳で話題になりませんでしたっけ)で再現致します。

僕: 「Can I help you?(どうしたんですか)」

警官:「What?(誰だ、お前)」

僕: 「I said, “CAN I HELP YOU?”(本来であれば、他人の家に乗り込んできたあんたから事情を説明するのが筋ってもんでしょうが、そういう常識を持っていらっしゃらないようなので、私からお尋ねします。どうかしましたか)」

警官: 「No. CAN I HELP YOU? (うるさい。お前こそ何の用だ)」

僕: 「Yes. You could tell me what you are doing here. I mean, in our house.(移民とはいえ、あんたたちのお給料となる税金をきちんと払っている一市民に対して、そんな態度取ってていいんでしょうかね。少なくとも、ここで何しているかぐらい、きちんと説明していただきたい)」

警官: 「Hmm. Where do you live?(俺になめた口きくんじゃねえぞ)」

僕: 「We live here.(なめた口きいてんのはあんたの方だろうが……もとい、プライドばかり肥大させた、あなた様の方ではないかしら)」

警官: 「(上を見ながら)Upstairs?(早く上の階に行って俺の前から失せろ)」

僕: 「Yes.(英国人のくせに主語も動詞もまともに使えないようだけど、それは質問文ですか」

警察: 「Go upstairs.(もう一度だけ言う。俺の前から失せろ)」

ガムをくちゃくちゃさせながら、ハリウッド映画に出てくる汚職警官も真っ青の失礼な応対ぶり。でも自分でも情けないことに、私は腑に落ちない思いを残しながらも、言われるがまま、すごすごと上階へと引き上げたのです。(続く)

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