ベア・オール
By 編集部員(籠)
大のファンである、ケリー・ブルックが出演する舞台「カレンダー・ガールズ」を鑑賞しに行こう、ということになりました。
ロンドン中心部レスター・スクエア駅付近にある劇場「NOËL COWARD Theatre」へと、いざ出陣。
もうちょっと近付いてみましょうか。ほら、ケリー・ブルック。
白血病の研究に役立てる寄付金を集めるため、いわゆる普通のおばちゃまたちが文字通り一肌脱いでヌード・カレンダーのモデルになってしまうという、実話を基に構成されたこの物語。その舞台版に、愛するケリー・ブルックが出演するというではありませんか。しかも、冷静かつ中立な報道を行うという方針を掲げる天下のBBCが、「ケリーが全部脱ぐ(bare all)」 と、明らかに煽ってます。ケリーが脱ぐ。しかも、生の舞台で。こりゃ、事実上のストリップ・ショーですわな。
なんて悦に入っている間に、舞台は始まりました。ケリーは冒頭からいきなり登場。しかも、台詞が結構多い。新型インフルエンザ級の寒気を感じさせるほど演技は下手だけど、それもご愛嬌。ストーリー内容については適当に流している間に、舞台は前半のクライマックスである、ヌード撮影シーンへと突入しました。
舞台中央に移動したケリーに、スポットライトが当てられる。そしてケリーが服を脱ぎ捨て、いよいよ、ベア・オーーーール!!!……って、脱がないじゃないか……。
そう、見せないのです。何かちょっと脱いだようなふりして、肝心なところは隠したまんま。最後まで下手な演技に付き合わせておいて、これではあんまりだ。「ベア・オール」なんて言ってるBBCは、明らかに事実を歪曲・誇張しているのではないでしょうか。
「カレンダー・ガールズ」では、ケリー・ブルックはベア・オールしません。しかもゾッとするほど演技が下手くそです。おまけに生で観ると化粧が濃いのがはっきりと分かります。偏向報道したBBCに代わって、英国ニュースダイジェストより怒り、じゃなかったお詫びと共に訂正させていただきます。(籠)