母とのスペイン旅行記 -前編-
By 編集部員(籠)
オラ、アミゴス。ソイ・ハポネス。すっかりスペインにかぶれてしまった(籠)です。
1週間強にわたる母とのスペイン旅行から、ようやく戻ってきました。その旅の様子を、編集日記にて報告させていただきます。
バルセロナでガウディ建築めぐり
母は今回、スペイン旅行へ出掛けるにあたって、「行きたいとこリスト」を作成していました。その筆頭に掲げられていたのが、ガウディ建築。まずは、やっぱりサグラダ・ファミリアでしょう。
ただ、母は何度修正しても、「サラクダ・ファミリア」と呼んでいました。既に着工から130年近くが過ぎているというこの大型建築も、ちょっと言葉を誤っただけで砂漠を歩む鈍足な動物のような響きになってしまうから、カタカナ言葉って難しいですね。
屋根のない美術館
グエル公園やバトリョ邸といったその他のガウディ建築のほかにも、ピカソ美術館やカタルーニャ広場などのいわゆる観光名所はほぼ周り、3日間の滞在中に「行きたいとこリスト」の項目はほぼすべて消化。最後に一つだけこのリストに残されたのが、「屋根のない美術館」でした。手持ちのガイドブックには載ってなかったので、ツーリスト・オフィスや街行く人に「屋根のない美術館ってどこですか」と尋ねたのですが、誰もが「そんなものない」の一点張り。
あとで調べたら、街中に美しい建築物が立ち並ぶバルセロナという街の様子を、「屋根のない美術館」と表現することがあるみたいですね。たぶん、日本の大阪を訪れて「天下の台所ってどこですか」と聞くのと同じぐらい無知な質問をしていたのだと思います。失礼しました。
パエリア大食い
滞在中、2度も行ってしまったのが、サンタカテリナ市場内にあるレストラン。市場に届いたものをそのまま使っているので、食材の新鮮さには定評があるようです。
値段も結構リーズナブルだったので、親子で調子に乗って、僕はパエリアと魚の刺身を大食い。母はビールをがぶ飲み。「色々あったけど、働いてて、子育てしてて良かった」とぽつりと言った母の言葉を聞いてどう返事していいのか分からず、僕はひたすら大食いを続けていました。
そして、名残惜しむ間もなく、翌朝早くにバルセロナを発ち、電車でマドリードへと向かったのです。(続く)