HYPER JAPANでX JAPANを観てきた

2015年07月15日 by 編集部(紅)

皆様こんにちは。英国で発行されている日本語情報誌「英国ニュースダイジェストの(紅)と申します。先日ロンドンで行われたHYPER JAPAN Festivalに行ってきたので、レポートをまとめます!

私は7月11日(土)に終日で訪れたのですが、着いたときには既にたくさんの人で賑わっていました。まずHYPER Game & Anime Parkというエリアに辿り着き、目に入ってきたのは漫画「進撃の巨人」の巨大な顔のエアー・バルーン! のっけから迫力満点です。ブース内ではPlayStation、Wiiなどの最新ソフトを体験できたり、昔懐かしのスーパーマリオのファミコンをゲストにやってもらい、それをスクリーンで観客に見せながらの実況中継があったりとゲーム・ファンにはたまらないスペースでした。

HYPER JAPAN 2015

ヌッと不気味な表情を見せる巨人


メイン会場内に入るとフェスティバル・ステージがすぐ右手にあり、ライブやファッション・ショーが行われていました。観客は日本人と日本人以外の現地在住者が半々という感じでしょうか。ブースで展示・販売されているものは日本の伝統文化である着物や扇子、きゃりーぱみゅぱみゅ風のカラフル小物や洋服、日本の本まで本当に様々! そして会場の至る所にはコスプレーヤーの姿が。カメラを向けるとポーズを決めてくれました。そんな素敵なコスプレーヤーたちの写真はFBのアルバムにまとめていますのでこちらをご覧ください。

HYPER JAPAN 2015

ILU GRACEさんのきれいな歌声が会場に響き渡る


隣のEAT-JAPANと名付けられたエリアでは、酒の試飲会に行列ができており、10店舗ほどの屋台ではお好み焼きや焼きそば、抹茶デザートなどが販売されていました。
HYPER JAPAN 2015

お好み焼きスティック、たい焼き、抹茶ラテでお腹も満足


さて、当日の個人的なメイン・イベントはというと、X JAPANのYOSHIKIとToshlによるショウケース・ライブです! 実は歴史が浅いながらもXファンの私、(紅)というペンネームは既にお分かりの通り、曲名から拝借しちゃったりしておりまして。

開始時間15:45の1時間ほど前から辺りをうろついて様子を見ていたのですが、あまり列ができていない……。その間に警備の人にあっちで待て、いやこっちに行けと振り回されていたら、気付いたときには周りには長い列が!! 恐らく違う場所で皆さんスタンバイしていたのでしょう。出遅れた! と思ってがっくりしていたのですが、プレス証を持っている人は先に入って良いとの指示が(この日は取材だったのでプレス証を持っていたのです。長い間待っていた方、本当に申し訳ございません)。

HYPER JAPAN 2015

Xポーズをばっちりキメてくれたファンのお二人


中に入ると、まだプレスしかおらず最前列を確保! 運良くリハーサルに遭遇しました。まず目に飛び込んできたのが、ピアノを弾くYOSHIKIの姿。照明に照らされて光り輝く姿はなんて神々しいのでしょう。スターというのはオーラが違いますね。流暢な英語でスタッフに指示を送り続けるYOSHIKI。途中で「ドラムセットの○○が響いてるから、○○を取ってくれ」と指示をしたにも関わらず誰もすぐにやってくれなかったので「もういい、自分でやる」と、「oh dear」なんて言いながら直していました。海外でのセッティングはなかなか大変みたいです。開始時間が過ぎても妥協せず完璧な状態を作ろうとする彼に、プロの魂を感じました。

そしてToshlが現れ、会場に歌声が響き渡ります。あまりにも真っ直ぐにスタジオを突き抜ける声に、あっけに取られてしまいました。声量がすごい。音が美しい。世界中で、ファンを増やし続けてきた理由が分かります。

リハが終わり、彼らが舞台裏に戻ってから約30分後、やっと観客の入場となったのですが、待っていた皆さんが一気にどわっと押し寄せてきました。2500人くらいのキャパの会場はみるみる間にほぼ満杯。私たちのすぐ後ろにスタンバった方はなんと日本から駆けつけた、20うん年来のファンだそうです。さすが運命共同体です。

スクリーンに映し出されたファンたちのハイライト映像とイントロが流れ、一気に緊張が高まります。何度か途中でスタッフがどん帳から顔を出して本人来た?! いや違った、なんていう紛らわしさに振り回されながらも、ついに2人の登場!

HYPER JAPAN 2015

白のYOSHIKIと黒でキメたToshl、コントラストがかっこいい


ここでざっと演奏曲をご紹介。まずは、「Forever Love」からのスタートです。不朽の名曲を静かに美しく歌い、観客も聴き入ります。続いて「I.V.」、こちらは映画「ソウ4(SAW IV)」のタイアップ曲として制作されたもので、個人的にすごくお気に入りの全文英語歌詞曲です。観客を巻き込んだ掛け合いにいつも映像を見ては実際に参加したいと思っていましたが、ついに念願叶ったりです。「紅」はバラード調だったので、Toshlが序章の後に叫ぶおなじみの「くれないだぁ〜!!」が聞けなくて残念でしたが、それは次回のお楽しみとしておきましょう。現在製作中の新曲「Kiss the sky」は、「wow wow wow」でサビ部分のみを皆で合唱。一体感があって、ファンでなくとも気持ちが高ぶります。「Art of life」はファンの中で1、2の人気を争うX JAPANの代表曲です。Toshlさんの声域の広さが半端ない。透き通った高音で見事に唄い上げます。実際は30分ほどのめちゃくちゃ長い曲なので短縮版でしたが、YOSHIKIがピアノを狂ったように弾くシーンはばっちり目に焼き付けることができました。

そして「Endless Rain」を演奏し始めたYOSHIKIに異変が……。題して「アルパカ事件」発生。途中で演奏を間違えてしまったんです。ご自身でおっしゃっていましたが、そんなことは普段滅多にないらしい。この曲が始まる前にファンがアルパカのぬいぐるみをステージに投げ入れ、脇に置いていたアルパカが気になって仕方なくて調子が狂ってしまったのだと、アルパカのせいにしていました(笑)。でも終了後ぬいぐるみと一緒にインスタグラムにセルフィーしたり、ライブ終了後に行われたニコ生(ライブ・ストリーミングの動画共有サービス)のインタビューでもアルパカの話ばっかりだったりとえらくお気に召されていたようです。

HYPER JAPAN 2015

アルパカを大事そうに抱えるYOSHIKI


HYPER JAPAN 2015

寄り添って曲を奏でる2人


最後はYOSHIKIの思い入れのある曲「tears」で締めくくり、全曲が終了。

YOSHIKI「ウエンブリーで会おう!」
観客「YEAH!!」
YOSHIKI &Toshl「We are!」
観客「X!!」

こうして夢のライブは幕を閉じました。あんなに間近で見られるなんて、一生に一度あるかないかなのでは。本当にラッキーでした。

実は重大発表が行われたこのイベント。来年3月11日に20年ぶりのアルバムをリリースし、翌12日にはイギリス、ウエンブリー・アリーナにて単独公演を行うとのこと。ハイパー・ジャパンでは、メイン会場のX JAPANブースにて、チケットも購入可能でした(買いました)。ライブ終了後には、オンラインでチケットを購入した方限定でYOSHIKIとToshlのハイ・ファイブサービスまでありました!来年の3月が今から楽しみです!! また報告したいと思います。

HYPER JAPAN 2015

YOSHIKIとToshl、ブースにて


それでは皆様、ごきげんよう。(紅)

前の記事:
次の記事: