ウィンブルドン選手権予選に臨む杉田祐一選手、守屋宏紀選手、土居美咲選手を観てきた

2015年06月26日 by 編集部(女)

こんにちは。インターンの(女)です。6月25日に行われましたウィンブルドン選手権予選の最終日に行ってきました。6月29日から開幕する本選に進むためには、トーナメント形式の予選で3回勝つ必要があります。この日はその3試合目。つまりこの試合に勝てば本選に進めるとあって、どのコートでも熱戦が繰り広げられていました。この日出場した日本人選手は守屋選手(北日本物産)、杉田選手(三菱電機)、土居選手(ミキハウス)の3人。

当日は強い日差しが照りつけるなか、予選最終日とあってか多くの観客が。夕方頃になると、みんな顔や腕を真っ赤にしながら観戦を楽しんでいました。また、日本人3選手を応援しようと日本人の観客も多く見られました。

会場は16面のコートを有するとても広い会場。先ほど述べたようにコートでは熱い試合が繰り広げられていたのですが、コートの外では芝の上でピクニックをする人や、ウィンブルドン選手権の名物でもあるストロベリー&クリームを頬張る人、ピムスを飲みながら談笑する人々の姿がありました。食堂では選手とコーチの方々が和気藹々としている様子も見ることができ、私が想像してた雰囲気とはまるで違うものでした。正直言うと、あまりテニスになじみがなかった私なのですが、そんな私でもとても楽しむことができました。

では、当日の日本人3選手の試合や様子について報告したいと思います。

お昼の11時より杉田選手と守屋選手の試合が同時刻に始まりました。両選手とも応援したいと、私を含め多くの日本人の方が離れたコートを行き来していました。初めから順調な滑り出しをみせたのが、守屋選手。相手選手のマッテオ・ドナーティ選手は2回戦で西岡良仁選手を破ってきたイタリアの新鋭でしたが、守屋選手の最初から最後まで落ち着いたプレーが印象的でした。ストレートで勝利を収め、初のウィンブルドン選手権本選出場を勝ち取りました。試合後、多くの記者に囲まれる中、笑顔で勝利の喜びを語る姿がとても素敵でした。

守屋選手

試合終了後、笑顔でインタビューに応じてくれた守屋選手


一方、杉田選手の相手はイギリス人のダニエル・エバンス選手。世界ランキング752位ですが、一昨年の全米オープンの1回戦で錦織圭選手を破ったこともある強者です。また、地元イギリスとあって多くの観客がこの試合のコートを囲んでいました。一見、杉田選手にとってアウェイな状況かとも思われましたが、観客の反応として私が思ったのは、どちらの味方というわけではなく、エバンス選手にしろ杉田選手にしろ、良いプレーに対して拍手が湧くというものでした。試合は杉田選手のストレート勝ちだったものの、勝敗はどちらに転んでもおかしくない互角の戦い。何度も拍手が湧く熱い試合となりました。杉田選手は試合後、「落ち着いて臨むことができ、満足のいく試合だった」と語り、昨年に続いて2回目の本選出場に対する意気込みを聞くと、「予選上がりということで、この3試合の流れをそのままに本選に臨みたい」と語ってくれました。

杉田選手

接戦を制した杉田選手も本選への意気込みを語ってくれました


守屋選手と杉田選手の試合後にコートに立ったのが、女子ダブルスの土居選手。多くの背の高い海外女子選手と比べて小柄な体ではあるものの、力強い攻撃が特徴のサウスポー。試合は好調な滑り出しに見えましたが、相手選手に逆転されて、試合の流れを元に戻すことができず、惜しくも敗戦となってしまいました。しかし、土居選手はシングルスでのウィンブルドン選手権本選出場が決まっているので、気持ちを切り替え、そちらでの活躍を期待したいですね。
土居選手

ダブルスでは惜しくも本選出場が叶わなかった土居選手は本選シングルスでの活躍に期待

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