またしてもBABYMETALのロンドン公演に行ってきた

2014年11月09日 by 編集部(籠)

皆様こんにちは。イギリスで発行されている日本語情報誌「英国ニュースダイジェスト」編集部の(籠)と申します。もしかすると、今年7月に行われたBABYMETALのロンドン公演の際にもそう言えばこのページを見たかも、というベビメタのファンの方もいらっしゃるかもしれません。ご無沙汰です。BABYMETALが再びロンドンに戻ってきたので、報告させていただきます。

今回の会場は、ロンドン南部ブリクストンにある「O2アカデミー・ブリクストン」。この地区では最近になって急速に再開発が進められていて、若者の新たなトレンド・スポットみたいになりつつあるのですが、僕が渡英した約10年前はまだ街全体に荒廃とした雰囲気が漂っていました。だって当時通っていた語学学校の先生に、「今日はブリクストンのナイトクラブに遊びに行くんだ」とたどたどしい英語で伝えると、「あの辺は危ないから気を付けなさい」と言われたもの。でもそんな地域にヘビメタはよく似合う。

本日は生憎の雨、それも土砂降りの雨。イギリスと言えば雨というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、普段は小雨でしかもすぐ止むんです(だからイギリス人はあんまり傘を差さない)。でも今日は滝のような雨。びしょ濡れになりながら正直ブルーな気持ちで会場に辿り着いた僕を待っていたのは、もう僕なんかお話にならないぐらい濡れ過ぎで服の色が変わっちゃっている人たち集団つまりは本日BABYMETALのロンドン公演にやってきたファンたちがつくる長蛇の列でした。

BABYMETALのロンドン公演

雨のO2アカデミー・ブリクストン


イギリスには、すでにBABYMETALの熱狂的なファンがものすごい数いるんです。その存在は、「ガーディアン」紙とかBBCといった現地メディアにも取り上げられています。また僕自身、今日の公演のチケットをオンラインで買おうとしたときも、アクセスが混雑しすぎてかなりの忍耐を余儀なくされました。で、中は自由席になっているので、ちょっとでも良い位置を確保したいと願うファンたちが、雨に打たれながら待っていたんですね。

チケット受け取りと入場の列がそれぞれあって、しかもその列が会場の周囲を一周してさらに折り返して、ていう感じでへび構造になっているから、もうわけわかんなかったです。しかもくどいですが大雨に打たれながらですよ。午後6時半の開場から実際にライブが始まった8時半までの2時間、僕がようやく何とか陣取った2階席には絶えず人が上ってきて、5000人収容の会場が最後列の端まで文字通り満席になっていました。

来場者の9割5分は日本人ではない、イギリス人を始めとする現地の人たち。日本人の僕が完全アウェーでした。ライブ開始前から「ベイビーメタウ!(Lの発音がかっこいい)」って合唱して、舞台上のライトがちょっと点いたり消えたりする度に大歓声。いよいよ3人がステージに登場すると、立ち上がって踊り狂うか、一緒に歌い叫ぶか、スマートフォンで写真や動画撮るか(本当はNGなはず)、もう皆さんお忙しい。「イジメ・ダメ・ゼッタイ」などの人気曲は2階席まで総立ちでした。

あと今回が前回の公演と違ったところは、MCがちょっと多かった気がする(もちろん英語のね)。最後に傷だらけになりながら立ち上がってドラを鳴らす演出だったり、アンコールで新曲「The One」を披露したりと、リピーターにもうれしい工夫が様々用意されていました。もうここまで現地のファンたちの間で人気定着していると「日本人アーティスト」っていう特別感が逆にないですね。もうすでに「世界のBABYMETAL」になっている。2015年にもロンドン公演やるみたいですよー。

当日の模様を写した写真を英国ニュースダイジェストのフェイスブックにアップしているので、ぜひご覧ください。

それでは皆さん、ごきげんよう。

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