キャサリン妃出産発表直後のバッキンガム宮殿前へ行った
by 編集部員(籠)
「ウィリアム王子とキャサリン妃、第一子が誕生」のニュースを耳にした直後にバッキンガム宮殿に運よく居合わすことができた(籠)です。いまはまだ名もなき「ロイヤル・ベビー」の誕生を、その他の英国民や海外観光客の皆さんと一緒に祝ってきました。
ええともうご存知の方も多いかもしれませんが、念のため復習を。ロイヤル・ベビーが生まれると、イギリス王室の慣例で、新生児に関する情報を記した文書を掲げた画架がバッキンガム宮殿の前に置かれることになっています。だから、22日早朝に「キャサリン妃、出産のため入院」とのニュースが流れてから、バッキンガム宮殿へと向かった人が多かったのですよね。私が到着したときにはもう人がいっぱいいました。
ちなみに7月22日の英国、7年ぶりの記録的な暑さとかで、ヒースローで33.5度を記録したそうです。基本的に冷房設備とかつける気が全くないロンドンという街において普段から新陳代謝が活発で、平均的な日本人よりも体脂肪が多目のわりには何の遠慮もなく肌の露出度だけは相当高い英国人及び海外観光客の間に団子状態でもまれるとどうなるか。
他人の汗を浴びて、擬音語で表現すると「ベチャベチャ」になります(現場から戻ってきてすぐにこうして文章を書いている今も、自分が着ているTシャツの右側と左側でそれぞれ異なる臭いがする気が)。
これだけ人が殺到すれば、駆り出された警官たちも一苦労です。日本では最近、サッカーのW杯予選の際に「DJポリス」なんていう、フレンドリーにサッカー・ファンたちを誘導する警官が注目を集めていたみたいですが、ロンドンの警官たちもなかなかの盛り上げ上手でした。
例えばですね。あまりの人混みで前方がよく見えず、ロイヤル・ベビーの誕生が英王室から公式に発表されてから、一体どのタイミングで新生児に関する情報を記した文書を掲げた画架がバッキンガム宮殿前に置かれたのかは定かではないのですが、ともかく団子状態でベチャベチャになりながらも辛抱強く少しずつ前へと進んでいくと、ようやく画架の目の前当たりに到着しました。なんだけど……
この警官が「端っこに並んでいる人たちが見えないだろうから」とか余計な気遣いをしたために今度は僕を含む真ん中でベチャベチャになっていた人たちが見られなくなってしまった。この「皆に見えるように画架をちょっとずつ移動させる」作戦は当然ながら不評だったのですが、驚いたのは警官たちが皆の不満を察して直ちに作戦変更したこと。「やっぱり真ん中にずっと置いておいて、その代わり、一度見て写真撮った人たちはすぐに人混みから出られるように僕らで通り道を作ってあげようよ」と警官のリーダー格っぽい人が提案したのです。周囲の見物客から「それいい!」「グッド・アイデア!」なんて支持を経て、この方式を採用することに。
で、画架を見ることができた! 辺りは暗いし字が小さいし何て書いてあるか分らないけどともかく見れた。その事実がうれしいの。
ロイヤル・ベビーが無事生まれて、本当に良かった。英国民及び日本を含む世界中の英王室ファンの皆様とともに、ウィリアム王子とキャサリン妃の第1子誕生を心よりお祝い申し上げます。ロイヤル・ベビー関連写真は英国ニュースダイジェストのフォトギャラリーとフェイスブックにもアップしているので、宜しかったらご覧ください。
それではごきげんよう。(籠)
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