またしても駅員と警官に取り囲まれた パート2
By 編集部員(籠)
またしても駅員と警官に取り囲まれた話の続きです。
翌朝、自宅に控えてあったパスポートのコピーを手に取って、再びロンドン南東部はニュー・クロス駅。相も変わらず改札口付近に木偶の坊のように立っている駅の職員に、オイスター・カードが壊れてからの一部始終を説明すると、すんなりと改札を通してくれる。そのまま会社最寄りのホルボーン駅まで行きたかったのだけれど、ジュビリー線に大幅な遅れが出ているとのことだったので、進路変更して地上線でチャリング・クロス駅へ。
チャリング・クロス駅に到着して、改札の脇に木偶の坊みたいに立っているまた別の駅員さんに、再度これまでの経緯を説明して、パスポートのコピーと壊れたオイスター・カードを見せると、「プラットフォーム中央にいる駅員さんのところへ行くように」との返事。
またしても出たな、必殺たらい回しの術。
プラットフォーム中央に立っているさらにまた別の木偶の坊駅員(ここでは便宜上、「木偶の坊駅員その3」と呼びます)にもう一度ゼロから事情を説明し、パスポートのコピーと壊れたオイスター・カードを見せた直後のこと。僕は自分の耳を疑いました。
「罰金を払いなさい」。
・・・・・・えっくすきゅーずみ?
僕: 「ええと、さっきも説明したように、ニュー・クロス駅ではオイスター・カードを再発行できないから地下鉄駅まで行けって言われたんだけど」
木偶の坊駅員その3: 「どんな理由があったにせよ、君が有効な乗車券を持っていないのは明らかだ」
僕: 「でもあなたの同僚に当たる駅員さんが地下鉄駅まで行けって改札通してくれたから今僕はここにいるわけなのだけれど」
木偶の坊駅員その3: 「その駅員さんは君を改札に通すべきではなかった」
僕: 「だったらその駅員さんを罰するべきであって、何で僕が罰を受けなきゃいけないの?」
木偶の坊駅員その3: 「さっきも言ったけど、有効な乗車券を持っていないから。これ以上、罰金の支払いを拒否するようだと、警察を呼ぶよ」
それから数分後、2人の警官が本当にやってきて、3人の駅員さんと一緒に僕を取り囲みました。どうしてこの人たちは、すぐに人を取り囲みたがるのだろう。ほかにやることないのか。
警官: 「君が今回の件について不公平と感じているのは十分に理解できる。でも、君はここで罰金を払わなければならない」
到着して最初の一言がそれって、あんたち、駅員さんとグルだろ。絶対に。汚職警官め。
汚職警官: 「そもそも、ニュー・クロスの駅員が、君を電車に乗せるべきではなかったんだ」
僕: 「ニュー・クロスだけじゃなくて、昨日の帰り道で利用したホルボーン駅でも事情説明したら通してくれたんですよ。あとさっき木偶の坊駅員さんにも言ったんだけど、もし駅員が僕を改札に通すべきではなかったのなら、僕じゃなくて、その駅員に罰金払わせればいいじゃないか」
汚職警官: 「君のために言っておく。ここで罰金を払っておいた方がいい。裁判とか色々、面倒くさいことになるから」
あらまあ、なんてお行儀が悪い脅し方なんでしょう。
木偶の坊駅員:「あと今後の予防策としてはね、オイスター・カードは壊れやすいから、旧式の紙のチケットを利用した方がいいよ」
・・・・・・あー・ゆー・すちゅーぴど?
オイスター・カードを推進するロンドンの交通機関の当事者から「オイスター・カードは壊れやすいから使うな」と言われて、僕は気を失いそうになりました。
会社にこれ以上遅刻することはできないから、改札を通してもらうためには、罰金を払うしかない。払いましたよ。払いましたさ。こんなに理不尽なことってあるんでしょうか。
もう怒った。絶対に復讐してやる。(復讐を成し遂げたら報告します。籠)