原稿の取り立て
By 編集部員(籠)
1週間後にはもう師走です。多くの方々にとっては、1年の中で最も忙しい時期へと突入しつつあります。
ダイジェストの編集部にとっては、ひたすら締め切りに追われる時期でもあります。それは言い換えると、デザイン部からの取り立てが激しくなるということを意味します。
ダイジェストが毎週発刊されるまでの過程では、通常、編集部がワード文書で原稿を用意し、その原稿をもとにしてデザイン部のスタッフが記事のレイアウト(簡単に言うと、文字をきれいに並べること)を整えてくれるんですね。
つまり編集部が原稿を用意しないと、デザイン部は仕事が始まらない。編集部が遅れると、少なくとも同じ分だけデザイン部の仕事が遅れる、というわけで、デザイン部からの原稿の取り立てが頻繁に行われるんです。
そんなデザイン部による借金、じゃなかった原稿の取り立てのバリエーションについて、7つの危険度に分けてまとめてみました。締め切りが切羽詰ったものになるほど、危険度の数字が大きくなっていきます。
レベル1(明るく爽やかな提案)
「今週はできるだけスケジュール前倒しで進めていきましょう」
レベル2(質問形式の催促)
「(籠)さん、今日の原稿って何時くらいに入ります?」
レベル3(知らないとは言わせないよ、という確認)
「(籠)さん、知っていると思うけど、そろそろ締め切りが迫っているからね」
レベル4(いったん、あきらめてくれる)
「他の仕事しているので、大丈夫ですよ」
レベル5(前言したことを復唱して改めて確認)
「さっき30分後に原稿入れるって言いましたよね」
レベル6(主語とか無駄な修飾語が省かれる)
「待ってるんですけど」
レベル7(見放されちゃった)
「もう知らない」
ちなみに「こんなくだらない日記なんて書いている暇あったら、とっと誌面の原稿出せ」というのが、レベル5.5ぐらいでしょうか。おおこわっ。これ以上怒らせないように、この辺で仕事に戻ります。(籠)