またおかんが来る

2008年8月26日 By 編集部員(籠)

さて、8月も終わりに近付きもうすぐ9月。私事で申し訳ございませんが、我が母が自身の誕生日を祝うために渡英する時期となりました。

この「誕生日を息子と一緒に祝おう」企画は、もはや恒例行事となった模様です。僕の有給休暇は毎年これで消えてしまいます。今年はロンドン、パリ、ギリシャを周る予定。親子で三都物語、てな具合です。

ロンドンはもちろん、僕のフラットがあるので、いわばここを本拠地とするわけです。パリは2年前も訪れたのですが、あの街に「恋に落ちてしまった」ようで(自分の母から聞くとうざったく響くセリフです)、2日間だけ遊びに行くことになりました。そしてギリシャは、塩野七生の本を読んでいるうちに地中海の歴史に興味を持ったからだそう。こちらはなかなか立派な大義です。

モチベーションの塊と化した母と一緒に旅行するには、僕にもそれなりの気構えというものが要求されます。とりあえず、母がロンドンのフラットで立ったり座ったりできるだけのスペースを確保しようと、部屋の掃除から始めることにしました。

というわけで、バンク・ホリデーを含む3連休には、怒涛の大掃除を敢行。自慢じゃないですが、僕はチリとかホコリとかとも仲良く共存できるタイプなので、掃除も2年に1回ぐらいしかしません。だから「大掃除」ともなると、2年分積もり積もったゴミたちを相手に挌闘することになります。

土曜日の朝10時から始めて、午後2時ごろに休憩もかねて近所で友人と食事。2時間後に部屋に戻ってからは、ほぼノンストップで掃いたり拭いたり破ったり運んだりを繰り返して、気付いたらもう翌朝の午前5時。まるで何かに憑かれたかのように、一心不乱にお掃除に励んでいたようです。

寝床に入っても、怒涛の大掃除がもたらした興奮は冷めなかったようで、数時間ですぐまた起きてしまいました。太陽の光に照らされた部屋を改めて見回してみると、こんなにも美しく、そして広い場所だったのかとしばし絶句。その瞬間、僕の頭の中では、「成せば成る」というフレーズがリフレインしていました。

もう、今後2年ぐらいは掃除しなくていいでしょう。(籠)
我が家
外光が差し込んだ我が家。あまりに奇麗過ぎて窒息しそうです

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