編集のお仕事

By 編集部員(籠)

皆様こんにちは。昨晩、夜更かしして観た英映画「How to Lose Friends & Alinate People」の内容の乏しさにがっかりした(籠)です。雑誌の編集者が主人公のコメディーということで興味を惹かれてレンタルしたのですが、一度も笑うことのないままエンディングを迎えました。果たして僕はどの場面で笑うべきだったのか、いまだに分かりません。

主人公である編集者が、随分と洗練された生活を送っていることも鼻についたのかもしれなせん。実際、映画や本の中で描かれる編集者って、昼過ぎにのんびりと出社して、午後はずっと打ち合わせという名の雑談に耽り、夕方からはセレブが集うパーティーに出席して、夜は大作家さんとバーをはしごしながら文芸論を語る、というのが多くないですか。

実際のところは、少なくともうちの編集部は、基本的に朝から夜までオフィスに缶詰めになっています。必要書類の作成や請求書の処理といった雑事も当然ありますが、メインの仕事は、原稿とにらめっこ。引き篭もり君です。

前にもちょっとお話したことがあるような気がしますが 、編集部がいつもどんな仕事をしているのか、ちょっと見てみましょうか。

まず、ワード文書上で、原稿を作成します。これを、校正担当に提出すると、直しを手書きで入れてくれる。誤字脱字はもちろん、現在進行中の出来事なのに過去形なんておかしいじゃないかとか、主語と述語が対応していないとか、そんなコメントと共に、原稿が戻ってきます。

原稿

ちょっと気を抜くと鬼の直しを入れられて、原稿が直しでいっぱいになります

この直しの指示に従ってワード文書を修正すると、とりあえず生原稿の出来上がり。ただこの原稿を誌面に載せるためには、文字をきれいに並べたり、見出しを作ったりという作業が必要になります。こっからデザイン部の仕事が始まる。先のワード文書のデータを渡すと、いろいろと細工してくれます。そうしてデザインされた誌面案が出てくると、この段階でも校正作業を行います。

ゲラ

字が汚くてごめんなさい。自分の字なのに何て書いてあるかよく読めないです

修正点が反映されると、ようやく誌面データの完成です。最後に印刷屋にデータを送って印刷作業を終えれば、記事が発行されるというわけ(印刷過程にご興味のある方は、こちらもご参照ください)。

基本的には、毎日この作業の繰り返しなのですが、この編集日記だけは、校正の人も手を抜いているので、そんなに多くの修正も入らないまま、割と自由に書かせてもらっています。なので、もし誤字とか脱字とかあったらごめんなさい。

それではまた来週、お会いしましょう。(籠)

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