川柳道場2008~編集部編~
2008年7月8日 By 編集部員(籠)
英国ニュースダイジェストの社員が自己研鑽のために定期的に開講している「川柳道場2008」の時間が今週もやってきました。
先週のインターン編に続いて今回はフルタイム編集部員の採点に張り切って取り組もうとしていたのですが、そのうち、これらの作品が孤独感や同僚との軋轢といった、何だかとても切実な問題を扱っていることに気付きました。例えば、本道場への参加は昨年度に引き続き2年目となる、編集部(月)さんの作品から。
ふとしたことがきっかけで毎日タイピングに使っているキーボードを引っくり返してみると、黒い斑点のようなものがたくさんこぼれ落ちてきた。あれまあ消しゴムのカスがこんなにもいっぱい……と思ったら、実はそれはネズミのフン。ネズミたちが夜中に脱糞していたようです。いつも早くから出勤している月さんは、毎朝1人でフンと対峙しながら孤独を噛み締めていたんですね。お疲れ様の意味も込めて、5点あげましょう。次行きます。
月さんにとっては、フン掃除などのうっぷんがこういうところで晴らされていたのでしょうか。コケた(肉)さんを心配するでもなく、見下すだけのような視線に(月)さんの底意地の悪さが滲み出ているように思います。イラストとして描かれた(肉)さんが、しゃれこうべに似ている気がするのは僕だけでしょうか。女性同士の関係は複雑ですね。10点あげるので、仲良くやってね。
次に、転んで嘲笑される側の(肉)さんの作品です。
編集部とは、廊下を隔てて存在する営業部の部屋。その営業部から内線電話がかかってきたので取ってみると、受話器を当てた耳とは逆の方からも、エコーがかかったように全く同じセリフを話す地声が聞こえる。営業部の人たちは声が大きいので、電話を使う意味がないほどに、隣の部屋からもう地声が届いているんですね。とにかく(肉)さん、威圧されてばっかりです。5点あげるので、強く生きてください。はい次。
(月)さんに留まらず、(肉)さんもネズミのフンに悩んでいたなんて……。しかもイラストから判断するに、相当ストレス溜まっていたんですね。星一徹もびっくりです。ということで、採点を一休み。気分転換も兼ねて、社員皆で大掃除しました。川柳は、現実をも動かしていくパワーを持っていました。(肉)さんは率先して掃除を頑張ってくれたので、10点あげます。ところで話を戻しますが、(月)さんがあなたに殺意を持っていることには気付いていますか。
編集部員間に流れる殺伐とした雰囲気に飲まれて、今回の成績は甘めとなりました。
(月)さん……15点 (肉)さん……15点
何だかどんよりとしてしまいましたが、川柳道場、来週も続きます。(籠)