限界への挑戦 -日本一時帰国の旅
2006年11月7日 By 編集部員(月)
少し前のことになりますが、久しぶりに日本へ一時帰国しました。正味7日間のこの旅行は、一言で言うなら「限界への挑戦」。自分でもよくぞここまでやった、と思えるほどの無謀なチャレンジでした。
とにかく私にあるのは7日間。その中で、やりたいことはすべて網羅しなければなりません。そこで普段はあまり計画性のない私ですが、リストを作成。温泉に行く、鎌倉に行く、紀伊国屋南館(ここの本屋が1番好き)へ行く、祖父に会いに行く、友人と会う、紅葉を見る、日本のテレビ・ドラマを見る(日本にいた時はつまらなかったんですけどね……)、薬局へ行く、99円ショップで大量買い、食べたいものを食べるなどなど……。食べ物に関してはさらに細かくリスト・アップ。秋刀魚の塩焼き、「おいしい」(ここ重要)お寿司、寄せ豆腐(岩塩で食べるのがグッド)、かぼちゃプリン、菓子パン(日本の菓子パンはおいしい)、旅館でいやっていうほど出る食事。ああ、書いているだけでまた食べたくなってきました。
日本帰国数日前。やはり長期休みを取る直前というのは慌しいものです。自然、睡眠時間は削られ、寝不足の日々が続きます。そして日本出発当日。自慢じゃありませんが、私は飛行機ではまったく眠ることができません。仕方なく映画など観つつ(ちなみに1番の目玉が「嫌われもの松子の一生」。微妙……)、約11時間のフライトを終えました。
そしてようやく日本到着! 自宅(東京です)に着いたのは夜でしたが、無駄にはできません。早速お散歩。薬局へ行き意味もなく色々買い込み、パン屋で夜食をゲット、レンタル・ショップで連ドラのDVDを借りました。時差ボケのおかげで目はランラン。パン片手に連ドラ一気観賞が始まったのでした。
翌日からもブンブンです。夢にまで見た紀伊国屋では10冊以上の本を大人買い。友人とは豆腐専門のお店で会うことで目標2つクリア。祖父と会っておこづかいをもらう(いえ、おこづかいは目的ではなかったんですよ)。鎌倉ではのんびりお寺をめぐりながらやっぱり鳩サブレを購入。温泉は鬼怒川に1泊。計5回入って身も心もふやふやになりました。ロンドンに戻ったらすぐに仕事復帰。時差ボケになったらつらいだろう……。そう思って今回決意したのが、「ロンドン時間で生活する」。というわけで夜は毎日DVD観賞と読書を明け方まで続けたのでした。とはいえ昼間はブンブン歩き回らねばなりません。そこで移動の合間に寝ることにしました。普段電車やバスでは眠れないタイプなのですが、やはりロンドン時間で生活している人間は違います。それはもう「寝る」というより「気絶する」と言った方が正しいような寝方でした(友人談)。起きている時はナチュラル・ハイなので、ケタケタ笑っていたりするのですが、その一秒後には「ガクッ」と爆寝。しばらくすると「ヒョイッ」と目覚めてまたケタケタ。……とっても恐かったそうです(そうでしょう)。
そこまでしたおかげで目標はすべてクリア。最後は寝不足のあまり吐き気を催しながらも、最後まで走りきりました。自分に拍手です。帰りの飛行機でも眠れず(映画は行きと同じでした。微妙……)、究極の寝不足のまま、仕事へと戻ったのでした。
いい歳して限界に挑戦してしまった今回の旅。とっても充実していたのですが、ただ1つの心残りはつい観てしまった秋スタートの連ドラの続きです。コトー先生、どうなるんだろう……。(月)