行きはよいよい、帰りは~

2006年8月15日 By 編集部員(らくだ)

最近、久しぶりに海外へ小旅行をしました。日常から遠く離れ、
のんびり過ごすつもりだったのが、
半ば頃から英国の空港でのテロ騒ぎが。のんびりどころではなくなりました。

往復の飛行機の日取りが決まり、手続きが終わるまでは冷静な私。
しかし私には、飛行機に乗る当日の3~5日前から、無自覚のうちになぜか
緊張が始まり、お腹がピーピー言い出すという、デリケートな一面が。
このことは、私の普段の厚顔無恥ぶりを知る人達に話すと、皆必ず驚きます。
今回もしかり。おそらくその原因は、初めて利用する会社のバジェット・エアラインに対する
「本当に無事に着くのかなぁ」
という不安であったのでしょう。

ところが、今回のテロ未遂防止騒ぎ。
旅先で、ニュース番組で情報をしっかり得るほどの語学力はない。
ネットでも随時アップデートされた情報を得られない。
液体爆弾を持ち込む気なんてさらさらなく、
捕まる理由なんて全くないのに
「本当に英国に入国できるのか」と不安に。これがヘビー級の不安と言えるのであれば、
出発時に感じた不安なんてライト級、いや、ベビー級でした。

困った時の神頼みではないですが、
帰国前日。街を代表する大聖堂で英語ミサに参加しました。
ミッション系の高校を卒業以来、初めてのこと。
お決まりのお祈りや聖書からの朗読後、神父様のお説教。長いお説教の途中で
「今、世界で起きている様々なクライシスに思いを馳せましょう。(中略)テロリストにも情けを」と
神父様が語られた時は、さすがに
「それってどうよ」
という思いが脳裏を横切りました。
でも、そんなことを思うのは私が未熟な証拠。
終了前に見知らぬ者同士、肩を抱き合って互いに「ピース」と言い合いました。
私は前列にいらした白髪紳士の方と握手、「ピース」と。

帰国の日、空港では英国行きのチェックイン・カウンター前の
行列だけが異様に長くなっていました。
スタッフ立会いによる手荷物の中身確認は
X線を通す荷物検査の時とパスポート・コントロールの時の2回。
許されるのはパスポートや旅行書類、コンタクト・レンズやめがね、
女性の衛生用品など最小限必要なものに限定。
液体が入った全ての容器がダメということで、
うかつにも持っていた日焼け止め入りの化粧下地溶液は没収されました。
デューティーフリーで香水でも買いたいところですが、
今回ばかりはぐっと我慢。

結局、心配していたよりもスムーズに自宅に着いてホッと一件落着。
でも小旅行をするのと、テロ騒ぎ真っ只中の国を目指して飛行機に乗るのとでは、
一体どちらが非日常的なんだろう、とふと考えてしまいました。

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