王子になりたい
2008年4月22日 By 編集部員(籠)
今週発行される英国ニュースダイジェストのニュース面でも取り上げていますが、チャールズ皇太子の長男であるウィリアム王子が、英空軍が所有するヘリコプターに乗って恋人の家に着陸していたそうです。
こ、この弱冠25歳の若造が。まだ僕が日本で大学生していた頃、毎日わざわざスポーツ・カーに乗って学校に来ていた同級生を思い出しました。ママチャリ通学する僕を、そして意を決して車の合宿免許に参加するも実技試験で脱輪起こした僕を、鼻で笑ったあいつの顔が浮かんできました。
しかもこの件に関する抗議を受けて国防省は、「訓練では基地外の限られた空間への着陸を常時行っている」とコメントしたそうです。だから何なんじゃ。「限られた空間」が、なぜ恋人の家になるのか。常時、ヘリで恋人の家に遊びに行っているということなのか。説明になっとらん。
でもここでちょっと冷静になって考えてみます。自分の家の上空からヘリが降りてきて、その中から大きく右手を振りながら白い歯をキラリと輝かせた王子がスローモーションで出てきたら……確かにカッコいい。あまりにカッコ良さそうなので、どうやったら僕も王子みたいになれるかちょっと調べてみました。
まずヘリコプターを操縦するには免許がいるようなのですが、これを取得するのに最低でも1万5000ポンド(約300万円)ほどかかるとのこと。この時点でもう予算オーバーです。さらにウィリアム王子が操縦していた英軍所有ヘリの価格は、1000万ポンド(約20億円)なり。もうちょっと性能の低いヘリを1時間ほどチャーターするだけでも、約200ポンド(約4万円)かかるようです。見得を張るには、それなりのコストがかかるということでしょう。
よく考えてみると、ヘリコプターが停まれるだけの大きな敷地がある家に住んでいる彼女もすごい。王子様たちが住む世界は、やはりスケールがでかい。
今週はひがみっぱなしの、見苦しい思いばかりを書き連ねてしまいました。でも、僕は王子になりたい。(籠)
こういう風なイメージで出社したいです