ヴィンテージの電車、バス、看板の宝庫 – Museum Depot

アクトンにあるミュージアム・デポは、コベント・ガーデンにある交通博物館では収まりきれないコレクションを保存している倉庫のようなところです。貴重なコレクションは年に数回あるオープン・ウィークエンドやガイド・ツアーなどで一般に公開されています。

今回訪れたのは、あるオープン・ウィークエンドの日。ミュージアム・デポは地下鉄アクトンタウン駅のすぐ側の線路沿いにあります。駅を出て、まず左に少し進むと横断歩道があるので目の前の道、Gunnersbury Laneを渡り、少し右にやや戻るとMuseaum Wayという道があります。そこを道なりに進めばミュージアム・デポに到着。

Museum Depotの入り口

Museum Depotの入り口

入口近くにはまたがって乗ることができるミニ電車と線路があり、親子連れが楽しそうに乗っていました。入口から思わずわくわくしてしまうアトラクションの登場で期待が高まります。

ミニチュアの地下鉄型電車

ミニチュアの地下鉄型電車

クラシックな電車のタイプも

クラシックな電車のタイプも

建物の入り口で事前購入したeチケットを見せて入場。入り口から古い電車の機械類がたくさん置かれていて、期待度は最高潮!

少し進んだところに手荷物預かり所があるので、大きめのバッグを持っている人はそこで預ける必要があります(ハンドバッグぐらいの小さいサイズであれば、預けなくても大丈夫でした)。

ヴィンテージの看板、バス、電車などが所狭しと並んでいて、特に詳しいわけではない私でも貴重なお宝に大興奮!

とにかく広いミュージアム・デポですが、アイテムごとに整理され、とても見やすく保管されています。

Museum Depot

階段を上がったところには看板コーナー。右側の広いスペースには電車がディスプレイされていました

Museum Depot

電車と電車の間にはヴィンテージ・グッズの販売が。奥にはバスやブラック・キャブなども展示

 

こういった機会でもない限り、滅多にお目にかかれないと思われるアイテムがたくさん! 体験したことも交えてご紹介します。


● 地下鉄で使用されていた看板

まずは、相当な数の看板の点数に圧倒されてしまう看板コーナー。現在は使用されていない駅名の看板や、変わったデザインを見つけるのも楽しいです。

1910年の地下鉄マップ

1910年の地下鉄マップ。この時代にはセントラル・ラインにブリティッシュ・ミュージアム駅、ポスト・オフィス駅、ピカデリー・ラインにはドーバー・ストリート駅といった今はなき駅があったそう。

古いラウンデル

現在のチューブのラウンデル(丸を基調としたロゴのこと)とはちょっと雰囲気の違うデザイン

チューブロゴの看板

チューブのロゴだけが、ちょこっとあるのもかわいい

● 電車やバス

ヴィクトリア・ライン1967系

ヴィクトリア・ラインで2011年7月まで運行していた1967系

メトロポリタン・レイルウェイ Q35系

メトロポリタン・レイルウェイ Q35系。この車両は1971年に引退したそう

Q35系のファースト・クラス車

深紫色の座席が美しいQ35系のファースト・クラス車

K型ロンドンバス

1920年から1932年まで運行されたK型と呼ばれるオープントップのバス。ドライバー席はバスの外側

ST型ダブルデッカー

ST型と呼ばれるダブルデッカー。スコッチウイスキーの広告もかわいらしい

● 切符切りのデモンストレーション

バスでどのように車掌さんが切符を切っていたか実演、また当時の様子をボランティアと思われる年配の方が丁寧に説明してくださいました。実際に切符切りも体験できて大満足!

切符切りの機械

シルバー色の切符切りの機械。かなり重いです

● ヴィンテージ・グッズの販売

鉄道・バスファンにはたまらないコーナー。特に男性が真剣に品定めをしているのが印象的。そこは日本と変わらない風景?

ヴィンテージグッズの販売

皆さん、熱心に品定めしていらっしゃいます

ミニチュアの馬車、バスやトラック

ミニチュアの馬車、バスやトラック。安いもので3ポンドぐらいから

バッジや船関係のグッズ

バッジや船関係のグッズも

地下鉄マップやバスルートマップなどの古い地図

地下鉄マップやバスルートマップなどの古い地図も販売。2010年代など最近のものも売っているので、まだお持ちの方もいらっしゃるのでは(さすがに高値ではありません…。)?

● 信号や制御装置などの機械類

列車集中制御装置

エレファント・アンド・キャッスル駅の列車集中制御装置

 

Fog Repeater

信号機の中には「Fog Repeater」という霧が発生中に使用する信号も

木造のエスカレータの一部

動いていないので見過ごしそうな、木造のエスカレータの一部。ここでは2階への「通り道」として使われていました

地下鉄で使用されていた券売機

以前、地下鉄で使用されていた券売機

次回のオープン・ウィークエンドの詳細は下記リンクをご覧ください。ファミリーから鉄道、バスマニアまでが楽しめるイベントをお見逃しなく!(縞)

Museum Depot
118-120 Gunnersbury Lane,
Acton Town, London W3 9BQ

2021年のオープン・ウィークエンド(英語)
https://www.ltmuseum.co.uk/whats-on/underground-uncovered

英国ニュースダイジェストのイベントページ(日本語)
http://www.news-digest.co.uk/news/listing/details/1147-secrets-of-the-underground.html

子供とお出かけできるスポット – ロンドン交通博物館(コベント・ガーデン)
http://www.news-digest.co.uk/blog-uk/2017-03-09-london-transport-museum/

 

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