雅-MIYAVI-のロンドン公演に行ってきた

by 編集部員(籠)

皆さんこんにちは。改めて、イギリスで発行している日本語情報誌「英国ニュースダイジェスト」編集部の(籠)です。最近ロンドンはポカポカした日が続いて本当に幸せです。

本日、日本のミュージシャン、「雅-MIYAVI-」のロンドン公演に行ってきたので僭越ながらレポートいたします。

会場は、Perfume布袋寅泰さん葉加瀬太郎さんといった日本の名だたるミュージシャンによるロンドン公演の舞台となってきたO2 シェパーズ・ブッシュ・エンパイア。開演2時間前にはイギリス人のティーンエージャーの女の子たちが長い列を成していました。

雅-MIYAVI-のロンドン公演 2014

会場前です。「MIYAVI」って書いてあるでしょ

この日の観客の9割以上を占めたと思われるこの10代のイギリス人女性たちの熱気がもうすごかった。始まる前から「MIYAVI、MIYAVI」」コールが会場内にこだましておりまして。始まった途端に2階席の観客までジャンプ! ジャンプ! コスプレやMIYAVIシャツ着用で現れる者あり、長い髪かき上げながら腰を振ってほぼエクスタシーに達している者あり、曲が始まる度に隣の友人と顔を見合わせて口の動きが「オー・マイ・ガッ」になっている者ありと、会場内は乙女たちのエネルギーで沸騰状態でした。

あと、雅-MIYAVI-の英語でのMCが超うまい。いや、大げさでも何でもなくて、ほぼネイティブ並ですよ。ジョークもドッカンドッカン受けていたし。「ギターってそんなリズムでそんな音が出せるんだ」と驚愕してしまうような超絶技巧で奏でられるビートに乗ってガンガン踊って、歌って、笑って、お客さんは誰もが心から楽しんでいた様子でした。

雅-MIYAVI-のロンドン公演 2014

会場は2階席までエネルギーが充満していました

コンサートの中盤では、2011年のヨーロッパ・ツアー中に発生した東日本大震災のことについてもやっぱり流暢な英語で語った雅-MIYAVI-。そのときは悩んだ挙句、ツアーを続けるという決定をしたと説明した上で、彼にそして日本に思いを届けてくれたファンたちに感謝のメッセージを送っていました。その後、代表的なバラード曲である「君に願いを」を歌ったのですが……。それまで会場には大音量の演奏と黄色い声援が響き渡っていたので恐らく気付かなかったのですが、バラード曲になった途端、ファンたちが日本語の歌詞をともに口ずさんでいることが分かったんです。「あれ、でも観客の9割方は10代のイギリス人女性だったはず……」と思って視界に入ったイギリス人女性の口元を見てみると、確かに一緒に口ずさんでいました。驚いたし、感動したし、何だかよく分からないけど軽く泣きそうになった。

音楽の力ってすごいなあ。雅-MIYAVI-から、そのファンの女の子たちから、ほとばしるようなエネルギーをいっぱいもらったような気がした、そんな一夜でした。(籠)

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