草間彌生展でびっくりした

By 編集部員(籠)

日本が誇る現代アーティスト、草間彌生の作品の展覧会がロンドンで開催されているというので、行って来ました。

かつて在英邦人ブロガーの方に、「通り過ぎるのだって避けたいエリア」と形容された地元ニュー・クロスに住むことの数少ないメリットの一つが、最近都市開発が急速に進んでいるロンドン・ブリッジ駅までたった1駅ということです。

そのロンドン・ブリッジ駅から、バラ・マーケットを通って、徒歩5分。テート・モダンに到着すると、草間彌生展の入り口には既に人がいっぱい並んでいました。現代アートに関してものすごく疎いというか、全般的に美的センスの欠片もない編集者として社内では名高い僕は今まで知らなかったのですが、草間彌生さんって、世界的に有名なアーティストだったんですね。

展示会の会場に入って3つ目ぐらいの部屋で、早速びっくりしてしまいました。いわゆる男の人のアソコを模した、というかその形そのままのものが大集合した立体作品があるんです。側壁に張り付けられていた作品解説に見慣れない単語があったので、電子辞書で調べてみたら、「男根」と出てきてその単語の強烈さにもう一度びっくりです。

しかもそのオブジェの周りでは、両親に連れ添われて美術鑑賞に来たと思われる小さなお子さんたちが無邪気に走り回っているんですからね。映画だと日本アカデミー賞女優の寺島しのぶとかお笑いマンガ道場の川島なお美とかがちょっと脱いだだけで映倫がワーキャー言うのに、美術展だとR指定とかにはならないんですね。「ねえお父さん、『男根』って何?」って子供に聞かれたら、世のお父さんたちは一体なんて答えるのだろう。

ちなみにこの展示会では、後半部分にとっても幻想的できれいな展示物があります。写真撮って良い部屋とのことだったので以下の写真を撮りました。

草間彌生展

でもiPhoneで撮るとやっぱ画像悪いな

最後にもう一つすごくきれいな部屋があるのですが、ここは実は写真撮っちゃいけないところだったみたいで、撮ろうとした瞬間に係のお姉さんに怒られてしまったので撮ってません。

幼いころは、「大人になったら怒られなくなるのではないか」と漠然と思っていたのですが、どうやらそうでもないようです。もしこの編集日記を読んでくれている小さなお子さんがいたら、そのことをよく知っておいてください。あと変な質問してお父さんを困らせないように。(籠)

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