本当にあった怖い話2010 ~前編~

By 編集部員(籠)

昨年一昨年に引き続き、今年も我がフラットで怖い事件が起きてしまいました。

その晩、夏風邪を引いたせいですっかりくたばっていた僕は、夜の10時にはもう、ベッドの上に横になっていました。鼻が詰まったまんまじゃ苦しくて寝られやしない、と思った気もするけど結局すぐ寝入っていたらしい僕は、突然、「ドカン」という地響きみたいな大きな音で、ぼんやりと目を覚ましたのです。

熱を出し、体があまりにダルかったせいもあって、寝ているのか起きているのか、自分でもよく分からない状態。しばしそのまま黙想していると、誰かが奇声を発しているような気がする。はてまだ夢の中かな、と思った瞬間、今度は地面が揺れた。さらには、女の人が泣き叫ぶ声までする。

「もしかして、これは夢じゃなくて、なんか恐ろしいことが現実に起きているのかも」と段々と状況を把握してきたところで、今度は、遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきて……あれ、もしかして我が家の前で止まった?

ベッドを抜け出して、3階に位置する自室の窓から外を覗いてみると、確かに家の前にパトカーが2台止まっている。一体全体どうなっちゃってるの? と思いながらともかく下階に下りてフラットメイトたちに尋ねてみようと自室のドアを開けて見ると、警察官が、駆け足で階段を上ってきた。しかも、5人も。

その勢いに押されて、銃向けられたわけでもないのに、思わずアクション映画みたいに両手をあげちゃった。

本当にあった怖い話2010

このポーズやっちゃった

しかも、あれ? そんな全面的降参のポーズを取っている僕の存在なんか全く眼中に入れずに、警官は2階の部屋に突入しちゃった。存在を丸ごと無視される辛さを学んじゃった。

ともかく、そうです、事件は、2階の部屋で発生していたのです。(続く)

Sexy police woman holding a gun

セクシー・ポリス(この写真は本文の内容とあんまり関係ありません)

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